物事を深く考え過ぎて動けなかった私がコーチングに出会って知った「視点の転換」
皆さんは「コーチング(Coaching)」という言葉をご存知でしょうか。スポーツをされてきた方の中には「コーチ(Coach)」という存在を思い浮かべる人がいるかもしれません。
コーチングと混同しやすいのが「ティーチング(Teaching)」です。一見、同じように捉えがちですが、これらは似て非なるもの。ティーチングは答えやノウハウを教えることに対して、コーチングは「答えはその人の中にある」という原則のもと、答えを創り出すのをサポートすること。
つまり、コーチングとは相手が状況に応じて自ら考え、行動した実感から学ぶことを支援し、相手が本来持っている力や可能性を最大限に発揮できるようにするためのコミュニケーション技術なのです。
今回は、キャリアスクールコミュニティSHElikesをきっかけにコーチングに出会い、ライフコーチになったはなさんをご紹介します。
ある言葉をきっかけに止まっていた私の心の時計が動き出した
Q1 SHElikes入会のきっかけを教えてください。
食品製造機器メーカーに勤めていた私は、来訪いただいたお客様と一緒に技術的なテストを重ねる業務を担当していました。しかし、コロナ禍で業務形態が一変。対面での接客が難しくなったことで、働き方を見つめ直す時間の余裕ができました。
以前から「海外に行きたい」「PC一つでいつでもどこでも働けるスキルがほしい」という漠然とした夢はあるけれど、これといってやりたいことがない。そんな悩みを持っていた私は、SHElikesというオンラインで学べるキャリアスクールコミュニティを見つけます。でも、物事を深く考え過ぎてしまう持ち前の性格が発動。SHElikesに入会するかどか半年間悩み、なかなか決断できずにいました。
そのことを当時お付き合いしていたパートナーに相談したところ、「そんなにずっと悩んでるなら、もうさすがに自分にやらせてあげていいんじゃない?」とポンと背中を押されました。
その一言で、しばらく立ち往生していたSHElikesへの門が開きました。
Q2 SHElikesではどんなコースを受講していましたか?
「これになりたい」「このスキルがほしい」といった具体的な目的があってSHElikesに入会したわけではなかったので、入会当初はWebデザインやライティング、ブランディングなどあらゆるコースをつまみ食い受講しました。
そうしていくうちに自分の向き不向きが分かるように。ブランディングコースや起業コースが特に楽しかったです。各コースの課題やワークは夢中になって進めました。
幅広く受講することで、「自分は考えていることを言語化したり整理したり、それをさらに具体的な行動に落とし込むことに楽しさを感じるのだな」ということが自然と浮き彫りになっていきました。
Q3 SHElikesで見つけた自分の興味は何ですか?
なかでも一番楽しかったのは、月に1回のグループコーチング。SHElikesには、自分の理想を描いて、定期的な振り返りと目標設定を行い、学習をスムーズに進めるためのグループコーチングという時間があります。これは、1名のコーチに対し、数名の受講生が受ける形態のセッションです。
ここで初めて知った「コーチング」という存在。コーチの問いによって、これまで自分が持っていなかった視点で物事を捉えることができたり、モヤッとしていたことの解像度が上がったりして衝撃を受けました。そして、私も相手のもやもやをクリアにし、見える世界を広げられるようなコーチになりたいと思うように。
SHElikesに入会した1ヶ月後に迎えた自分の誕生日に、私は自分へのプレゼントとしてコーチングの本を買いました。
物事を深く考えがちな私だからこそクライアントに寄り添えるはず
Q4 コーチングに興味を持ち始めてから、ライフコーチになるまでの道のりを教えてください。
コーチになるための勉強をしようと決めてから半年間は、さまざまなコーチングスクールの体験を受けました。最終的に、ドイツ在住の日本人女性コーチが提供するコーチ養成講座を受けることに決めました。
決め手はドイツ在住であることと、そのコーチの雰囲気の良さ。
私は大学時代にドイツに留学していた経験があります。思い出深く、大好きな「ドイツ」という共通点に親近感を感じました。また、オリエンテーションを受けた際に、「この人なら信頼できる」「この人からコーチングを学びたい」と直感で思ったんです。
そうして2022年10月からの5ヶ月間、養成講座を週1回ペースで受講。その間、コーチングを体系的に学びながら、同時に20人以上のモニターセッションを実践しました。
Q5 養成講座でコーチングを学びながら悩んだことや苦しんだことはありましたか?
コーチングを学ぶにあたって教材はあるものの、マインドや感情などの言語化しづらい部分を汲み取り、理解できるようになるまでは苦しみました。
また、養成講座の課題として、経験を積んでいくためにモニターセッションを実践しました。モニターセッションを受けてくれるクライアントさんたちの表情から「受けてよかった」「心のモヤモヤが取れて、前向きな気持ちになった」という思いが感じ取れなかったときには「自分のセッションがよくなかったのかな」「コーチングを受けることは好きだけど、自分がコーチになることは向いていないのかな」と自分自身を責め、悩むこともありました。
Q6 コーチングのセッションにおいて、どんなことを意識していますか?
「クライアントさんがいかに安心して本音を話せるか」を大前提で、とても大切にしています。コーチングを最大限に活用していただくために、「本音」は最も重要なポイントの一つだと思っています。
「コーチによく思われるような回答をしなくちゃ」「答えを評価されている」と思わせることがないように、「この人になら何でも話して大丈夫」という心理的安全性の高い環境や雰囲気づくりを意識しています。
また、問いに対し即決しなくても答えが出なくても大丈夫。コーチである私がセッションをぐいぐい引っ張るのではなく、クライアントさんのタイミングや意志、その時感じている感覚を尊重するようにしています。
スキルと経験を掛け合わせて、人事領域で働いてみたい
Q7 今後もフリーランスのライフコーチとしてのキャリアを築いていく予定ですか?
コーチングに出会い、休職と退職を経て、現在はフリーランスのライフコーチとして活動しています。このお仕事やクライアントさんとの関係にやりがいとありがたみを心から感じ、今後もライフコーチとしてキャリアを築いていきたいと思っています。
しかし、その一方で「企業で働きたい」「ドイツにまた住みたい」という2つの気持ちがあるんです。
2023年秋、あるキャリアコンサルタントさんとの対話で、企業における人事の仕事に興味があることに気がつきました。
すぐ就職しても良いけれど、今の「場所を選ばず働ける」という特権を生かして、就職前に「ドイツにもう一度住む」という夢を叶えるため、この春ドイツにワーホリ渡航する準備中です。
ドイツ滞在中も、さらに帰国後就職した場合も、コーチング業は続けていきたいと思っています。
Q8 ドイツでのワーホリ期間中はどのような過ごし方を考えていますか?
私がドイツを好きなところの一つは、ドイツ人の休みの過ごし方。ドイツ人は休むことが上手で、働き方や労働環境が日本の企業にも参考になることがたくさんあると思うんです。
百聞は一見に如かず。現地に行って、自分の五感で体験したことを帰国後の自分の人生やキャリアに活かせるように、ドイツ人の働き方を見聞し吸収してこようと思っています。
また、コーチングの仕事はPCさえあればいつでもどこでもクライアントさんと繋がり働けるので、働きつつバケーションに重きを置いて過ごしたいです。大学時代にドイツで留学をしていた頃は、ドイツ国内を旅行することがほとんどでした。今回のワーホリでは、ドイツに限らずヨーロッパを周遊してこようと思っています。
活動の幅を広げていくために自分のことを発信していく
Q9 今後の夢や目標を教えてください。
コーチとしての活動を拡大しつつ、自分が社会に貢献できる範囲をさらに広げていくことです。
フリーランスになってからの日々は学びが多く、得るものばかりです。今の私は経験や勉強したことで溢れている状態なので、それを自分の中に貯め込まず、人や社会のために還元できたらいいなと思っています。
また、コーチとして走り出してからは目の前の人の力になることで必死でした。あまり自分のことを発信してこなかったので、これからは自分を知ってもらうことにも注力していこうと思います。
Q10 はなさんのコーチングを受けてみたいと思う方へ、メッセージをお願いします!
「漠然とした理想の生き方はあるけれど、自信がなくて踏み出せない」「自分で自分の人生の舵をとっていきたい」という方の力になりたいと思っています。
他人の声や世間体に振り回される自分が嫌になったり、自分の人生なのにコントロールできていないと感じたりしてしまう。そのようなどうしようもない苦しい感覚は、私自身もどっぷりと味わってきました。
セッションでお話しいただくのは、あなたにとって大切なことであればどんなテーマでも大丈夫です。
まずはあなたの気持ちを思う存分、心地よいペースでお話しください。その中で感情や思考を言語化したり、見つめ直したり。あなたに合ったサポートをオーダーメイドで提供させていただきます。見える世界を一緒に広げていきましょう!
【編集後記】友だちのはじまりはアナ
はなちゃんとの出会いは「世界ってこんなに狭かったっけ?」という問いを与えてくれました。出身地も歩んできた人生も居住地も年齢も違うはなちゃんと筆者には、たった1人の共通の友人がいます。ドイツ人の友人アナ。
筆者は2014年、アナとスウェーデン留学で出会いました。留学後もアナが日本を旅行したり、日本の大学に留学をしたりするたびに再会しているほどの親友。一方、はなちゃんは2016年、アナが通うドイツの大学で交換留学を経験。日本好きなアナとは留学期間中に交流したことがあり、顔見知りなのです。しかも、その数年後、アナが日本で留学した大学ははなちゃんの母校!度重なる偶然に運命を感じています。
やりたいこと探しから始まり、コーチングという世界を見つけ、もうすぐ2度目のドイツ生活を経験してこようとしているはなちゃん。彼女のお話から、「海外に行きたい」「PC一つでいつでもどこでも働けるスキルがほしい」という夢の実現までもうすぐそこ!と感じました。旗を振って応援しています!
なお、コーチングセッションを希望されるクライアントさん向けに初回体験セッション(1回60分/5,500円)をご用意しているようです。「はなちゃんのコーチングを受けてみたい」という方は、公式サイトからお気軽にお問い合わせてみてくださいね!
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