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ルシャナの仏国土 警察学校編 7-9


七.再会

「さて、と。」
 面接試験で口火を切ったのは、加賀篤史警視正だ。
 高等警察官資格試験は、筆記試験と剣術試験、それに面接で合否が決められる。幼き頃より将来の君主となるべく育てられてきたソフィアは、三級剣士の資格も取っていたし、法令関係の試験は容易かった。問題は如何にして面接を突破するかだけなのである。
 面接官は五人いて、うち一人は女性だった。

「筆記試験は満点ですが、あなたはなぜライランカからわざわざいらしたのですか。」
 篤史から矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
「はい。今回は皇帝陛下が新しく警察学校をお作りになると伺い、一人の法律家として、どれだけ司法に貢献できるかを実践したいと思いました。」
「そのお話は、我々も聞き及んでおります。ですが、警察官と法律家とは、少し異質な性格を持つ職業だとはお思いになりませんか。」
「いいえ、警察は市民も犯罪者も、そしてもちろん自分の命も守らなければ、使命を果たしたことにはなりません。法律家もまた、一人でも多くの命を救うために法律を作り、常に走査し続けるのです。また、現場を知らずして机上でのみ法令を作ったり論じたりするのは、無意味ですわ。
 今回の警察学校は、すべての点において最高を目指されるとか。このような貴重な機会に私もぜひ参加させていただきたいのです。」
「なるほど、よくわかりました。それでは後ほどまたお呼びします。」
 同席していた女性警視・大谷好子は、篤史の質問の仕方に違和感を覚えた。今日はいつになく厳しいのだ。
(普通は、これほどまでには突っ込んだりしないのに・・・。彼でも機嫌が悪い時があるのかしら。でも、そんな風には思えないし・・・。何だか変ねぇ・・・。でも、今日の彼女はそれに見事に対応している。凄い人だわ。)

 二時間後、ソフィアが好子に促されて更衣室に入ると、彼女と同じ制服を渡された。
「これは・・・。」
「そう、あなたは合格したの。今日から私たちは仲間。私は大谷好子、貴女と同じく警視よ。よろしくね。」
 好子は小さくウィンクしてみせた。
「ありがとうございます。ソフィア・レイジェスです。よろしくお願いいたします。」

 程なくして、先ほどの面接官たちと皇太子の立ち会いの元に、簡単な任命式が執り行われた。風馬は微笑んだ。
「合格おめでとう!期待しているよ。」
「は!」
 ソフィアは敬礼した。
 そのきちっと型にはまった清々しさに、風馬は内心、さすがは姫君だと感心した。これまでは互いに将来皇帝となる者として外交的な親睦を重ねてきた。少し年上の彼女は、彼には眩しく映っていたものだ。

 その夜、ソフィアは皇帝の謁見室に喚ばれた。それまでの打ち合わせの場とは明らかに異なるし、公式な謁見にしては夜という時間帯は不自然である。
「合格おめでとう。」
 紫政帝はにこやかに迎え入れた。
「ありがとうございます。」
 ソフィアが応える。
「実は会わせたい者がいて、来ていただいたのです。・・・おはいり。」
「はっ、失礼つかまつります。」
 比較的薄い中扉を開けて一つの人影が現れた。
「あなたは・・・。」
 彼女は息を呑んだ。声の主は、加賀警視正だったのだ。

「ファイーナ姫さまには、実に聡明でお美しくご成長あそばされましたね。」
 篤史は跪いた。その目は彼女が昼間見ていた厳しい眼差しとは違う。懐かしい者をみつめるような優しいものだった。
「あなたは私のことをご存じなのですか?」
「もう一五年ほど前になりましょうか、お目にかかったことがございます。ヴィクトル・ベッカーの子・マコトとして。」

 -- 一五年前 --

 篤史二一歳の時、ライランカにいる妹イリーナから一通の手紙が届いた。
「今年一六歳になる姫君と会って、力量を見極めて欲しいのです。これは皇帝陛下直々のご要請です。他にも幾人かにご要請されていると伺っているので、お兄さまも、気楽に考えて下さい。それに私も久しぶりに会いたいです。ぜひ来て。」
 そうか、皇帝陛下は姫君が次期皇帝に相応しいかどうかを、冷静に判断してくれる人物が欲しいのだな、と彼は考えた。

 ライランカの皇女とは、宮殿内の中庭で謁見した。
「今日はオルニアの方ですのね。」
 彼女はクスッと笑った。
「と、仰いますと?」
「最近、よくこうして外国の方々とお会いすることが続いておりますの。父は、きっと私を試しているのでしょう。」
 図星をつかれた。確かにその通りだ。どうやらこの姫君はまだ一六歳だというのに、もう既に皇帝になるに相応しい資質をお持ちらしい・・・篤史は、内心感服した。
「いえ、姫様をお試し申し上げるなど、とんでもないことです。そんなことは思いつきもしませんでしたよ。私はただ、妹がお仕えしている方々とお会いしてみたかっただけなのです。皇帝陛下と姫様も私の不躾なお願いをお聞き届けてくださる方々でいらしたので、心より安堵いたしているところで。」
「ふふっ・・・まぁ、一応そういうことにしておいて差し上げますわ。
 ところで、貴方はお国ではどのようなことをされていらっしゃるのですか?貴方のことも話していただかないと不公平だと思います。」
 姫君は悪戯っぽく笑った。可愛いなぁ、それに何より聡明だ。篤史はこの方ならと思った。
「はい、申し送れました。私は湯井岡市立大学法学部の学生です。卒業後は警察官になりたいと思っています。」
「それだけですか?」
「はい。あくまでも希望ですが。」
「妹さんは環境局の長官候補なのに?」
「妹がそんなことを申しているのですか?しょうがない奴だ。あとからみっちり言ってやります。」
「それには及びません。将来、確実にそうなりますから。」
「失礼ながら、姫様には何故そう言い切れるのですか?人事権のほとんどは皇帝陛下に委ねられるはず。」
「彼女にはそれだけの力があると、私は思っているのです。おそらく父も同じように考えているでしょう。貴方が彼女を通して父に呼ばれ、こうして私と会っていることが、何よりの証拠ではありませんか?」
「姫様・・・。」
 篤史は言葉に窮した。皇帝は妹イリーナを信頼しているからこそ、その兄の自分を姫君に会わせたのだ。
「さ、こんなお話はもうお終い。つまらないですわ。せっかくみえたのですもの。野の草花を眺めながら、おいしいお菓子を一緒に食べて下さいません?」
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 紫政帝が言った。
「実は、くだんの警察学校の校長をこの篤史にやってもらおうかと考えております。いかがですか、姫。」
「え・・・。あ、はい、私はかまいませぬが。しかし、確か、ドクター・ベッカーは環境設計学を極めたお子様達を各国に補佐役として置かれたと伺っております。そんなお国の大切な方を・・・。」
 ライランカでは、イリーナが環境局長官となって環境をよく整え、皇帝の懐刀ふところがたなと呼ばれている。ソフィアも、そのイリーナから、ドクター・ベッカーについて多くを聞いていた。篤史ことマコトもおそらくオルニアにおいて欠くことのできない存在になっているに違いない。

 紫政帝は言葉を続けた。
「姫、この度作る警察学校は、殉職する警官をなくしたいという私自身の願いでもありますし、惑星全体の利益にも適います。そして、この国でそれを任せられるのは篤史しかいないのです。」
 篤史も熱い思いを語る。
「私は、父から環境設計学を教わり、皇帝陛下にお仕えしてきました。しかし、環境設計学は必ずしも国のためにあるものではありません。警察官達にも身につけてもらって、社会の治安に役立てることも可能だと思うのです。
 さらに、たいへん不躾な言い方をお許し頂けるならば、紫政帝陛下も風馬皇太子殿下も環境局の職員の方々も、既に私の知識を充分に吸収されておられます。私がお二人にお伝えすることは、もはやほとんどございません。
 これからは、警察学校の校長というお役目を果たしていく所存でございます。それに加えて、姫様、貴女様をお守り致します。」
 紫政帝も篤史も、ソフィアに力強く頷いた。思いはひとつなのだ。
「どうもありがとうございます、紫政帝陛下、加賀警視正。」

 紫政帝はすでに幾人かの教官役を揃えてくれていた。
 国立科学研究所に勤務している、科学技術立国・アルリニア出身の周公沢、言語学者・小久保美穂、忍びの里から来て戸籍課に勤務している春野亜矢、そして剣術の家元の家系に生まれた警察官セルジオ・ツジムラと滝田光昭という顔ぶれだ。
 公沢は科学捜査の講義を、美穂は人とのコミュニケーションの講義を、その他三人は武術系であり、それにソフィアの法律学と篤史の環境設計学が加わる。

八.新たな出会い

 それからしばらくのあいだ、ソフィアは非番になると明禅館に来る篤史とも話し合うようになった。
「私が加賀篤史という名前で呼ばれるようになったのは、ヴィクトル・ベッカーの元を離れてからです。」
 彼は、母親と帰省していて大地震に巻き込まれ、ヴィクトルに引き取られたこと、巣立ってから紫政帝のお陰で実の父親に会えたこと、彼が二九歳の時にベッカー夫妻が遭難したことなどを話した。実父は、息子が警視正にまでなったことを見届けて安心したかのように、五年前に膵臓がんで亡くなっていた。
(お前に会えて、何年も一緒に暮らせたことを幸せに思っている。ありがとう、篤史・・・。)
 それが最期の言葉だった。
「私も母を亡くしています。・・・貴方のお父様たちも、思い出となって今でも見守って下さっていますよ。」
 ソフィアは言った。彼女の胸の中にも、亡き母が今も生き続けているのだ。
「ありがとうございます、姫様・・・。」
 篤史は、深く頭を垂れた。

 二人は、来たる警察学校開設に向けて、廊下側がガラス張りになっている会議室で打ち合わせを重ねている。
「お願いですから、姫様と呼ぶのはお止め下さい。誰かが聞きつけるかもしれませんわ。どうかソフィアと。」
 ソフィアが懇願した。皇帝候補が決まるまで、自分の身元は決して明かされてはならないのだ。
「分かりました。・・・では、ソフィア警視、開校まで二人で手分けして、これはと思う人を探そう。」
 篤史はそれ以降、警視正として部下の警察官に接する時の言葉遣いになるよう心がけた。

 戸籍係に勤める春野亜矢と面談したのは、打ち合わせ三日目のことだ。亜矢は、彼女と会うなり、その場で跪いた。
「ファイーナ様でいらっしゃいますね。春野亜矢と申します。私は忍びゆえ、姫様のお顔は存じ上げております。何卒よろしくお願い申し上げます。」
 ソフィアは驚いた。
「忍びの者たちのことは承知していましたが、他国の王族まで知っているのですか。」
「はい。数年前までは各地で情報収集もしておりましたので。私の元の名はかえでと申します。
 この度、紫政帝陛下より、警察学校の講師を命じられました。」
「そうですか。よろしくお願いしますね。ところで、貴女はどうして戸籍係に?」
「実は、生き別れになっている許嫁を探しているのです。たまたま皇帝陛下にお目にかかる機会があり、それでは許嫁が立ち寄るかも知れぬ戸籍係に勤める気はないかと言って下さいまして。」
「そうですか。会えると良いですね。きっと素晴らしい方なのでしょうね。それで、その方のお名前は何と?」
「は。どうもありがとうございます。彼の名ははやぶさと申します。」
「私からも、ライランカの父に問い合わせておきましょう。まさかライランカにはいないと思うけれど、もしかしたらということもありますから。
 そして、亜矢さん、これからは私のことはソフィアと呼んで下さいね。」
「畏まりました・・・ソフィア警視。」
 彼女は立ち上がり、深く一礼した。

 篤史が思い立って尋ねた。
「ところで、春野君。佐竹織部、或いは梵天という名に聞き覚えはないだろうか?」
「何故その名を?!その者は、津沢衆のおさの三男です。私ども神部一族の好敵手ですわ。どうして警察官の貴方がご存じなのです?!」
 亜矢は、思わず語気を強めた。一般市民が忍びの名などおよそ知っているはずがない。
「そうか。君とは違う一族だったのか。彼は、私に武術を教えてくれた恩人でね。できれば会いたいと思っているのだ。だが、紫政帝陛下は教えて下さらない。」
「そうでしたか。しかし、今は誰もそれぞれの居場所を知ることはできません。私ども忍びは、数年前の解散同化令のあと、それぞれ散っていきました。同じ一族内でも殆どが行き方知れずなのです・・・。」
 亜矢は、許嫁を思い出した。
「すまん。辛いことを訊いてしまったようだね。許嫁でさえ行方を探しているのだから、無理だったよね。」
 篤史は、はっとして謝った。亜矢は、それと察して話題を変えた。
「良いのです。どうかお気になさらないで下さい。
 しかし、そうだとすると、警視正は忍びの技をご存じなのですね。どうですか、お手合わせをお願いできますか?」
「いいとも。」
 二人は武道場で竹刀を打ち合った。ソフィアは、その立ち会いの迫力に圧倒される。
「なるほど。普通の剣術にかなり近くしてありますが、忍びの剣ですね。それも津沢衆の。懐かしゅうございます。」
 亜矢は、息を切らすことなく言った。一方、篤史のほうは精も根も尽き果てている様子だ。
「強いな。紫政帝陛下が推薦されるだけのことはある。期待しているよ。ふぅ・・・。」

九.警察官の資質

 それからソフィアと篤史は、私服で街中に出て、訓練生候補を探し始めた。

 「うわーんっ。」
 街角で小さな子が泣いている。
 「もうっ、どうして泣くのよ!おかあさん、もう知らないわよ!いっつもこうなんだから!」
 母親らしい女性は、ガミガミ言うばかりで、それがもう数分も続いている。
 ソフィアが見かねて一歩踏み出そうとしたとき、それより早く行動を起こした人物がいた。その人影は、ゆっくり女の子に近づいて、目の高さを合わせるようにかがみ込んだ。

「まあまあ、おかあさん。そんなに大きな声で怒っているばかりいては、お嬢さんには怖いままですよ。だから泣くんです。・・・お嬢ちゃん、君のママは決してお嬢ちゃんのことが嫌いで怒ってるんじゃないんだ。安心して良いんだよ。」

 それから、青年は母親にそっと言った。
「お嬢さんをただ抱きしめてあげてください。」
 母親が抱きしめると、泣いていた女の子の声が「ひっくひっく」に変わり、やがて静かになった。小さな温もり・・・母親もいつしか泣いていた。
「ごめんね・・・ごめんね。・・・」

 彼は静かにその場を離れて、広場の片隅に腰掛けた。周囲には絵筆や絵の具やパレット、近くのイーゼルには白い紙が置いてある。
「あなた、絵描きさん?」
 ソフィアは青年に声をかけた。
「はい、そうですが。」
「じゃあ、よかったら私も描いていただけるかしら?」
「もちろんですとも。」

「失礼ですが、ライランカの方ですか?」
 彼は鉛筆で輪郭線を描きながら尋ねた。
「えぇ、ここへは仕事で来ているの。実は、今日これから髪を切りに行くんです。だから記念にと思って。」
「ライランカの方の髪の色、好きなんですが難しいんですよね。」
「ありがとうございます。そう、この色がねぇ。」
 確かに以前からライランカ人の髪の色を普通の絵の具で再現するは難しいとは聞いていた。
「そういえば、そういうことも聞いていますね。ところで、あなたは学生さん?」
「いえ、もう卒業しました。でも、食べていけなくて。こんなところでアルバイトですよ。」

 似顔絵が仕上がった。
「素敵ね。こんなに美人に描いてくれて、どうもありがとう。」
 ソフィアは彼に千リンクを渡した。
「えっ、こんなにたくさん・・・。こちらこそ、どうもありがとうございます。」

「ねぇ、良かったらなんだけど・・・貴方、警察官になってみない?」
「え、え、なんですか、藪から棒に・・・。」
「実はね、いま警察学校の生徒を集めてるの。さっき女の子とお母さんを助けたでしょ。貴方には警察官の素質があるなって思ったわけ。学校は厳しいけど、お給料も出るし、非番の日もあるから、絵も描いていけると思うのだけれど、どうかしら?私はソフィア・レイジェス。副校長なの。」
「それじゃ、婦警さんなんですか!こりゃあ驚いた!それに、あれ見られてたなんて。」
 彼は顔を赤らめた。
「もちろん今すぐにとは言いません。気が向いたら、十月七日の月曜日、午前十時にアイユーブ警察学校の前まで来てください。ところで、あなたお名前は?」
「僕、藤原景時かげときといいます。」
「とても良いお名前ね。それじゃ、待っています。」

 ソフィアが去ってしばらくすると、さっきの親子がやって来た。
「先ほどはどうもありがとうございました。私、いつの間にか自分の忙しいことをこの子に押しつけていたような気がします。抱きしめてわかりました。」
「そうですか・・・。あ、少し待っていて下さいね。・・・さぁ、できた。」

 景時は簡単な花の絵を描いて女の子に手渡した。
「ありがとう。」
 女の子は嬉しそうに受け取って、母親に見せた。もう大丈夫だ。
「あ、お代を・・・。」
「いいえ、これはお嬢さんへのプレゼントです。さっき、多めに払ってくれたお客さんがいましてね。僕としてはこれで埋め合わせになるんですよ。」
「そうですか・・・。では、お気持ちをありがたく頂戴します。その代わりになるかどうかわかりませんが、これはうちで焼いたパンです。どうぞ召し上がってください。」
「ありがとうございます。では、これはいただきますね。」
 彼は小さな紙包みを受け取って、中を覗いた。
「やぁ、こりゃあ美味しそうだ。どうもありがとうございます。」
「本当にありがとうございました。」
 母親は頭を下げて帰って行った。
「バイバ~イ!」
 少し遠くから女の子が手を振った。

 僕って今日、良いことをしたのかな・・・。景時はぼんやり考える。あの綺麗な婦警さんは、僕が女の子とお母さんを助けたと言っていた。確かに見ていられなくて声を掛けたのだけれど。ただ、当たり前のことをしただけなのにな・・・。

「それは君、その人が言うのが正しいよ。」
 アパートの管理人が言った。彼は民間警備会社を定年退職した人物である。
「私だって、できれば正式な警察官になりたかったんだ。でもあいにくとその年は希望者が多くてね。それに、君がしたことは、泣いていたその子だけじゃなくて、忙しさに我を忘れていたお母さんのことも救ったことになる。君だって、本当はそれを分かっていてそうしたんじゃないのかね?
 君は、心で人を救えるんだ。そんな君がならなくて、誰が警察官になれると言うんだ。とにかく、やってみろ。」

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