つかれて何もできない日はやすもう:jaksaa、levätä

jaksaa: can, be able to, cope, feel up to (mot sanakirja)
feel up to: …をやれそうに思う (weblio辞書)
levätä: take a rest (wikisanakirja)
take a rest:休息をとる、休養する

久しぶりに日本の家族に電話した以外は、家で寝て夜にチョコレートと果物を買いに行っただけの一日だった。

だからこの日習った新しいフィン単語というよりは、便利だからよく使っちゃう(けど日本語や英語の対訳がないのでニュアンスを説明するのが難しい)フィン単語を紹介したいと思う。

昨日のnoteにも書いたけど、もう疲れてなにもできなかった。だから今日は午後までこんこんと眠り続けた。

寝ている間に家族から電話がかかってきていた。自分から「家族と久しぶりに話したい」と言ったくせに、私は寝ていて彼らからの電話を取り逃してしまった。

寝ぼけ眼で電話を折り返す。寝起きでテンションが低いだけだったのに、家族に「大丈夫?」と心配された。

あまり詳しくここには書かないけど、家族たちは相変わらずとても面白かった。元来面白い人たちなんだけど、最近いつもに増して面白くなってきている気がする。年齢や経験を重ねる分人って面白くなっちゃうのか。電話越しに、家族の近況を笑いすぎて涙を流しながら聞いていた。

ユバスキュラにいる友人たちはだいたいめちゃくちゃいい人たちで、大好きで、尊敬もしているんだけど、家族と話すようなくっっっだらない話ができる人はほとんどいない。1年半ユバスキュラに住んでいて、最近やっと一人そういう話ができる人に遭遇した。その人以外の人と話すときも楽しくないというわけでは決してないけど、話題がどうしてもちょっと真面目な話になっちゃったり、笑いのセンスもお国柄なのかちょっとシニカルだったり、あるいは笑うにしてもお酒の力を頼って笑っている人たちが多い。

私はもっと「乳首ドリルすな」「どうぅんどうぅんすな」的なことでげらげら笑いたい。(私は家族の影響で吉本新喜劇を見ることがある。関東人だけど。)


で、電話中に昼過ぎまで寝ていることを家族に指摘(?)され、弁解として私はこう主張した。

「多分三言語毎日使ってるからだよ。英語で修論書いてるから英語でも見聞きした内容をしっかり把握して正確に文章に起こさないといけないし、最近は日本語で話す機会も増えたし、フィンランド語もフェアトレードコーディネーターの仕事中使うことが増えたから、フィン語で見聞きした内容も以前とは違ってしっかり把握しなきゃいけなくなっちゃったし。」

あとは、内向的な性格にも関わらず平日は毎日誰かしらに会わなきゃいけないから、ちょっとくたびれているのかもしれない。

疲れちゃって何にもできない、あるいは体力的物理的にできない、限界、というような意味合いで、フィンランド語では「(mä) en jaksa!」 (I am too tired to do anything, I am not strong enough to do, etc) と言ったりすることがある。お腹いっぱいで食べられない時も「en jaksa」ってFinnish familyの子どもたちがよく言っている。重たい荷物をいくつか運んでいる人に「jaksatko? (意訳は、are you able to carry all the things?体力的に限界じゃない?大丈夫?という意味合い)」って聞いたりもする。

私の今日の状態をいうなれば、「en jaksa tehdä mitään (I cannot do anything because I am too tired)」 という感じだったのだ。

そう、そして、家族がアドバイスしてくれたように、頭が疲れている時は寝るしかない。横になって休む、という意味の単語でlevätäという言葉がフィン語にはある。

levätäは例えばソファでごろごろするとか、風邪気味の時に家でゆっくりするとか、そんな意味合いで使われる。私はしっかり寝てしまったのでlevätäしてないのかもしれない。(寝る、という意味のnukkuaがこの場合は適切かも)

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しっかり寝て家族とも楽しく話せたので、今の気分はとても前向きだ。私の母親が昔言ってた、「小麦粉で生地をこねてるうちに粉が一つにまとまってひっくり返るみたいに、こつこつ何かをやったりいろいろ試行錯誤するうちにいつかくるって裏返るときがくる」っていうのを思いだす。

別に何にもこねてない(試行錯誤してない)けど、今日の私は裏返るまで寝た。というか、寝てたら裏返ってたという感じか。まあでも、小麦粉の生地(たとえば餃子の皮とか、タルトとか)ってこねたあと生地を冷蔵庫で休ませたりするから、今日は餃子の皮やタルトのレシピでいうところの「冷蔵庫で休ませる」工程だったのかもしれない。こねた生地を休ませると生地のまとまりがよくなるよね。

そしてこれは留学生や海外在住の人で一日に何言語も使わなきゃいけない人向けに言いたいのだけど、たくさん言葉を使うのって知らないうちにめちゃくちゃパワーを消耗するので、疲れたら休みましょう。たとえそれを誰かに揶揄されても、やることが多少あっても休もう。寝たらちゃんとリカバーするので大丈夫。しっかり寝たら裏返るから。



そんな、皆様からサポートをいただけるような文章は一つも書いておりませんでして…