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【3月11日】ドル円はCPIの結果待ち

米利下げに関する期待が高まっており、特にインフレ指標に注目が集まっている。パウエル議長の発言により、利下げは「そう遠くない」時期に実現可能との見方が強まり、市場の期待を引き上げている。

よって、次は3月12日に発表される2月のCPIが注目されており、インフレ動向を把握し、利下げ時期を見極めるための重要な指標となっている。1月のCPIは前年比+3.1%と、前月から鈍化しているが、市場予想を上回る数字だった。特に、食品とエネルギーを除いたコアCPIは変わらず堅調で、サービス部門の価格が強い影響を与えていた。もし、インフレデータが市場予想を下回れば、利下げへの期待がさらに高まり、ドル売りが加速する可能性がある。逆に予想を上回ると、利下げ期待の後退やドル買いに繋がる可能性もある。

ECBがインフレ見通しを下方修正したものの、利下げに関しては慎重な姿勢を示しており、市場は6月の利下げ開始を予想している。

現在の市場では、日銀の政策変更観測と春闘の賃上げ要求が円買いを後押ししている。そして、米国の利下げ観測がドル売りを促している。

利下げ期待

現状で最も買われやすい通貨として、日本のマイナス金利解除観測と共に、円は買われやすい通貨となっている。特に、米利下げ期待が高まる中で、リスクオフの動きや相対的な金利差の縮小が円買いを後押ししている。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いします。


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