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「せっかくなら笑かしたい」薬剤師面談

詳細はプロフィール参照いただきたいが、
術前抗がん剤→全摘手術
放射線治療→経口抗がん剤→ホルモン治療+分子標的薬(今ここ)
の流れで乳がん治療中です。

今は4週に一度、病院に行き採血+薬を受け取るというサイクルです。
まもなく開始から2年にわたる乳がんの治療の中では、比較的穏やかな期間です。
で、そうなると疼くのが、よくわからない「せっかくなら笑わせたい
という意欲。これは、コテコテの関西ではないけど、子供の頃TVで普通に吉本新喜劇が流れてたという生育圏の影響なのかもしれません。
同じことするなら、笑わせたい。
愚痴でも人の悪口でも、とにかく笑わせたい。

みんないい人薬剤師

東京築地近くのがん専門病院(もうわかるやん)の薬剤師外来。
薬を処方するだけではなく、医師から処方される薬を飲んでの体調や心配事など医師面談では時間が足りないものを補うため事前に面談をしてくれます。
これまで何人か対応いただきましたが、皆さん良い方。
基本ここに来る人は全員がん患者なわけで、
「がんばりましょうね」的な気遣いを感じる優しい穏やかな対応わけですが
今回の男性薬剤師さんは、明るくちゃきちゃきって感じの方だったので
「おもろい事に反応してくれそう」というアンテナがピピピ・・。

今飲んでる「ベージニオ」という分子標的薬は、副作用がお腹にくるのです。最初150mg錠を飲んでいるときは、

「水瀉便(すいしゃべん)」って、ほんとテイをよく表してるよなぁ

としみじみ思うほど、お尻から水をふきだしていました。
それでは人間らしい生活ができん!ということで
100mgへ変更してからは、一日2,3回はトイレに行きますが、予告なく水を噴出してた頃に比べればまだマシになりました。
で、薬剤師さんが、薬をかえてからの変化をお尋ねになるので
なんとか面白く回答したいところ。

「一日中トイレでうつむいて暗くなってる頃と比べれば、だいぶ楽です」
                     (自己評価60点)

薬剤師さんの顔が崩れた。

 勝利だー!!

詳細に話してまた薬の変更をするのであれば、もっとまじめに回答すべきだが、「これでいいのだ」なので、これくらいの回答も許されようというもの。
前回、「命の下痢止め」を先生に処方してもらうのを忘れたため、
薬ポーチや会社の引き出しに予備で置いていたものかき集めて生き延びた、
ともうひと笑い取って退室。
余は満足じゃ!

笑いを取りに来るがん患者を目の前に、やや怯んでいた若手薬剤師さん、この病院には大なり小なり、一度命について考えちゃってる猛者ばかり。。クセは強いぞぉ。がんばって!

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