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【俳句}小春日 冬来る 冬めく

小春日はガラスの向こう診察待ち

窓の向こうは、穏やかな小春日和。
しかし、診察を待つ身は、結果がわかるまでなかなか落ち着けない。
早く自分も安心した、あそこを歩きたい。

膵臓の数値ほど良し冬きた

健康の数値というものは、ほど良いのが一番。
今回も問題なかった。
これで、この冬も乗り切れそうだ。

月蝕の終わりてあたり冬めけり

月蝕を見ている間は、興奮して寒さも忘れている。
やがて赤く隠れた月が再び姿を現し、月蝕は終わる。
ふとあたりを見渡すと、そこはすっかり冬の空気だった。

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