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もうチェルシーはもらえない

「チェルシー」が販売終了。

「チェルシー」のバタースカッチ味は、それまでのお菓子にはない味で、妙に癖になるところがあった。

懐かしいお菓子は誰にでもあるだろう。
僕の記憶をたどれば、まずは、不二家の「ペンシルチョコレート」や「パラソルチョコ」
こちらは今でも販売されているらしい。
「ミルキー」は今でも時々見るが、あの棒状のものは今でもあるのだろうか。
あれは、舐めても舐めても無くならずにそのうちに飽きてくる。
最後まで舐めきった記憶がない。
親からすれば、これ一本与えておけば「しばらくはおとなしくしてるやろ」という誠にコスパの良いお菓子だったのではないか。

「マーブルチョコレート」は、確か上原ゆかりのCMだった。
て言うか、「上原ゆかり」がすぐに出てくるところが、マー君のすごいところ。
Wikipediaによると、67歳になる現在は芸能界を引退されて、不動産会社「アイ・ハウジング」の代表取締役を務めておられるらしい。
「マーブルチョコレート」には、おまけに鉄腕アトムのシールが付いていたこともある。
「ハイエイトチョコ」もあったな。
エイトマンが宣伝していたはずだ。

「ココアシガレット」をスパーっとやって、大人の真似をした。

好きだったのは、「チョコフレーク」に「チョコベビー」
「チョコフレーク」は少し前に販売終了。

「アポロ」チョコの形は、もちろん人類初の月面着陸に成功したアポロ11号がモデルとなっている。
しかし、元々はギリシャ神話の太陽神アポロンからの由来で、アポロ11号の月面着陸よりも3年早い1966年に明治製菓により商標登録されていたとか。
これが、後に「きのこの山」の原型になったのは有名な話。


そして、悪名高い「チョコボール」
キャラメルとピーナッツがあったけれども、断然キャラメルが人気。
悪名高いと言うのは、もちろんあの「おもちゃの缶詰」
「クラスの誰々が持ってる」と噂はたまに流れたが、ついぞ見たことがない。
高校生の頃は、「ポポロン」にハマり、毎日クラブ帰りに買って帰っていた。
調べると、こちらももう販売されていない。

子供に頃は、「チョコレートを食べすぎると鼻血が出るぞ」と大人に脅されたものだ。
そのせいか、我が家では、板チョコやアーモンドチョコレートなどは、あまり与えられなかった。
当時のグリコ「アーモンドチョコレート」は、一粒ずつ銀紙で包まれていて少し贅沢な雰囲気だった。
それでも、僕は岡田奈々に会えるような気がして、買っていたのだ。
ああ、アーモンドチョコレートも今はないのか。
アーモンドピークに引き継いでいる。

チューインガムもいろんな味があった。
梅の味なんて、梅干し以外にはいらないのに、なぜか梅味のガムを噛んでみんな納得していた。
恐らくあの味が、日本人の梅味のお菓子に対する味覚の基礎になっているような気がする。

遠足というと、誰かが必ず「都こんぶ」を持って来ていた。
制限金額いっぱいまで買ってきたお菓子を食べ尽くした後に、最後に食べるのが「都こんぶ」

グリコはおまけが目当て。
あの頃は、そんなおまけが貴重だった。
それだけ、まだまだ貧しかったのかもしれない。

そう言えば、昔は袋菓子の類はあまりなかったような気がする。
恐らく、カルビーのカッパえびせんやポテトチップスあたりからではないだろうか。
印象に残っているのは、藤谷美和子の、
「100円でカルビーポテトチップスは買えますが、カルビーポテトチップスで100円は買えません」

「チェルシー」販売終了のニュースから、お菓子にまつわることを思うままに書いてみた。
まだまだ書き足りないし、多分、同世代の方とは無限に語り合えるだろう。
CMソングも、何十年経っても覚えている。
でも、そんなことにはお構いなしに、時代は変わっていく。
「あなたにもチェルシー、あげたい」
もう「チェルシー」はもらえない。

※タイトル画像は株式会社明治のホームページよりお借りしました。

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