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全米が吐いた?!失神者続出?!のドスプラッターだけど、もはや文化なんじゃないかとさえ思った『テリファー 終わらない惨劇』

【個人的な満足度】

2023年日本公開映画で面白かった順位:72/83
  ストーリー:★★★☆☆
 キャラクター:★★★☆☆
     映像:★★★★☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆

【作品情報】

   原題:Terrifier 2
  製作年:2022年
  製作国:アメリカ
   配給:プルーク、OSOREZONE
 上映時間:138分
 ジャンル:ホラー、スプラッター
元ネタなど:映画『テリファー』(2016)

【あらすじ】

人々に忌まわしい記憶を植え付けたマイルズ・カウンティーの惨劇から1年後のハロウィン。ピエロの恰好をした連続殺人鬼、アート・ザ・クラウン(デイヴィッド・ハワード・ソーントン)は死体安置所で息を吹き返し、その残虐性と冷酷さを増して町へと繰り出した。

標的となったのは、父親を亡くした姉シエナ(ローレン・ラベラ)と弟ジョナサン(エリオット・フラム)。クラウンが通った後に残るのは想像を絶する絶望と、惨劇の記憶だけ。

一人、また一人と増えていく犠牲者。ハロウィンの喧騒をよそに迫りくるクラウンの魔の手から、姉弟は逃れることができるのだろうか……。

【感想】

テリファー』シリーズ第2作目。全米が吐いたとか失神者続出だとか言われている本作。ニッチな映画かと思いきや、僕が観た回では若い人が多く、意外に席も埋まってました。こんなグロ映画、友達と観て盛り上がるんでしょうか(笑)

<ストーリー性が増した>

前作はストーリー性がまったくなく、ただひたすらスプラッターな映像を見せられるだけでしたが、今回はそこらへんが少し改善されていましたね。相変わらず、アート・ザ・クラウンが人を襲いまくる理由も、彼の正体もわかりはしないんですが、今回メインで追いかけられている姉弟とは何かしら因縁がありそうで。僕はあの姉弟の血縁では?って勝手に思っていますけど。まあそうなると、『ハロウィン』シリーズとだいぶ似通ってくるので違うかな。。。(笑)

<パワーアップしたスプラッターシーン>

で、この映画の一番のウリであるスプラッターシーンは、前作よりもパワーアップしていましたね。ここを楽しみにしている人には朗報かも?(笑)
前作で一番印象に残ったシーンと言えば、アート・ザ・クラウンが逆さに吊るされた女の子を股からギコギコ切っていくところだと思いますが、それを上回る衝撃の殺し方でした(笑)もうね、「いや、そうはならんだろ」っていうツッコミしかないんですが、その「そうはならんだろ」っていうのがさらなる進化を遂げていたんですよ。

やっぱり、シエナの友達が自室のベッドの上で襲われちゃうところが一番ひどかったですかねー。詳細は割愛しますが、なんか取れちゃうわ剝がれちゃうわで、「家庭にあるものでそこまでできるのか?!」って思っちゃいましたけど(笑)さらに、そこまでやられた上に、漂白剤と塩をぶっかけられるところが、切られたり刺されたりするより地味に痛々しかったですね。。。地味に痛々しかったと言えば、シエナの別の友達の彼氏も、ち〇〇んがチタタプされててメチャクチャ同情しました(笑)

<もはやグロいは文化?>

この作品に限らずですが、この手のスプラッター系の映画って主人公以外は体がものすごく壊れやすい気がします。すぐ取れちゃったり、出ちゃったり。「この殺人鬼、すげえ力があるんだなあ」と思いきや、主人公とだけは普通の殴り合いになったりするのも風物詩ですかね(笑)で、殺される脇役たちは、本当に壊れたおもちゃのような無残な姿になると。もはや文化といっていいぐらい定着しているんじゃないでしょうか。

<ラスト5分の謎展開>

また、今回びっくりなのが本編のラスト5分です。いきなりファンタジー映画みたいになって、「え?」って。もはや、ワンダーウーマン VS アート・ザ・クラウンみたいな構図で笑うしかありません。まあ、これもあの姉弟とアート・ザ・クラウンの因縁が関係しているからなんでしょうけど、何も情報がないのでただただ受け入れるしかないんですよね(笑)続きがすごく気になります。

<そんなわけで>

僕は吐きもしなければ失神もしませんでしたが、確かにアメリカ人が「オーマイガッ!」とか言いながら途中退出しちゃいそうなのは想像できますね(笑)とにかく、映像自体は今年公開された映画の中ではトップクラスにグロいので、苦手な人は要注意です。多分、焼肉とか食べれなくなるかと。

なお、第3作の製作も決定したようですね。そりゃあんな終わり方のまま、シリーズに幕を下ろすなんてできませんよ(笑)そこではアート・ザ・クラウンの正体について知れるといいなあ。


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