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【ネタバレあり】追加シーンによってより一層ストーリーとキャラクターへの愛が深まった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:1/131👑
生涯で観た映画で面白かった順位:3/2131
  ストーリー:★×900
 キャラクター:★×900
     映像:★×900
     音楽:★×900
映画館で観たい:★×900

【作品情報】

   原題:Spider-Man: No Way Home – The More Fun Stuff Version
  製作年:2022年
  製作国:アメリカ
   配給:ソニー・ピクチャーズエンターテインメント
 上映時間:160分
 ジャンル:アクション、スーパーヒーロー
元ネタなど:「マーベル・シネマティック・ユニバース」(2008-)

【あらすじ】

ピーター(トム・ホランド)がスパイダーマンだという記憶を世界から消すために、危険な呪文を唱えたドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)。その結果、このユニバースに、ドック・オク(アルフレッド・モリーナ)、グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)、エレクトロ(ジェイミー・フォックス)、サンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)、リザード(リス・エヴァンス)といった強敵たちを呼び寄せてしまう。

彼らがこのユニバースに同時に存在することだけでもすでに危険な状況。ストレンジは、ピーター、MJ(ゼンデイヤ)、ネッド(ジェイコブ・バタロン)に協力を求め、彼らを各々のユニバースに戻そうと試みるが、次々と襲いかかってくるヴィランたちに成す術がない。その脅威は、恋人のMJや親友のネッド、さらにはメイおばさん(マリサ・トメイ)にまで及ぶ。

最大の危機に晒されたピーター。このユニバースを守り、愛する人たちを守るために、彼に突き付けられる<選択>とは――。

【感想】

「マーベル・シネマティック・ユニバース」第27作目。MCU版『スパイダーマン』シリーズ第3作目。2022年1月7日に日本で公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に、約11分の追加シーンを加えた特別版が本作となります。

<何回観ても面白い……面白すぎる……!!>

オリジナル版は3回映画館で観たので、これで通算4回目の鑑賞になりますけど、やっぱりメチャクチャ面白いですわ、これ。。。オチ、わかってるんですけどね、、、また同じところで泣きました。。。

まず、メイおばさんが命を落とすシーン。トム・ホランド(同じピーター・パーカーが3人いるので役者名で書きますね)の唯一の身内で、彼の身を常に案じていた彼女が、グリーン・ゴブリンのグライダーに追突されて命を落としてしまいます。ドクター・ストレンジの言うことを聞いて、ヴィランたちを早々に返してしまえばよかったのではと悩むトムホに、「あなたは正しいことをした」と。その結果自分は命を落としてしまうのに、トムホのしたことを肯定する器の大きさというか優しさというか、甥を信じる姿勢に涙が止まりません。。。「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉をくれたのも彼女でした。

次に、トビー・マグワイアとオクタビアス博士の再会シーン。最初に対峙したとき、トビー・マグワイアはまだまだ若造でしたね。それがすっかり大人になって。その成長を見たオクタビアス博士のうれしそうな顔がとても印象的でした。実際に再会したとき、オクタビアス博士を演じたアルフレッド・モリーナも涙したそうですよ。

そして最後にトムホがみんなから自分の記憶を消してもらうシーンです。自分の過ちが今回の事態を招いたことに責任を感じたんでしょう。大切な人たちを守るために、彼は自ら、自分がスパイダーマンであることの記憶をすべての人たちから消すことをドクター・ストレンジに依頼します。その前に最後のお別れをするのですが、、、2人のピーター・パーカー、ネッド、そしてMJとの別れは感動的でした。

20年にわたる『スパイダーマン』の映画が1つに集結し、これまでのキャラクターが交錯し合うエモさと、圧倒的なVFXのクオリティ、興奮と感動と驚きと笑いという複数の感情を刺激するストーリー展開は何回観ても飽きません、、、!!

<具体的に何が追加されたのか>

さて、今回は11分も追加シーンがあるんですが、これがすごくよかったんですよ!!笑えるシーンが多かった上に、話のつながりも自然になって、キャラクターへの愛が深まりましたね。以下、すべて覚えているか怪しいですが、追加シーンを記載しておくので、ネタバレが嫌な人はここでページをそっ閉じしてください。











①トムホたちがダメージ・コントロール局に身柄を拘束されたときのやり取り。ここでは特に、メイおばさんのキャラクターが深掘りされるようになっていましたね。そういうことがあったのかと。

②トムホが強盗を追いかけるシーン。この強盗を演じているのが、トムホの実の弟であるハリー・ホランド。撮影されたことは公になっていましたが、オリジナル版ではカットされていましたね。また、ここの一連の流れの中で緑のペンキをかけられるので、そこの経緯もわかります。

③トムホたちが学校に行ったときの、彼らを取り巻くまわりとのやり取り。いくつかあるんですが、特にベティ(アンガーリー・ライス)のインタビューが面白く、後にフラッシュ(トニー・レヴォロリ)が、MITの副総長の居場所をトムホに教える見返りとして「ピーターに親友と言ってもらう」ことに喜んだ理由がさらにわかりやすくなりました。

④地下室でネッドがヴィラン捜索の準備をするシーン。ガラクタが多すぎて、地下室が長らく使われていなかったことが伺えます。

⑤ヴィランたちがハッピー(ジョン・ファヴロー)の隠れ家に移動するシーン。これは予告編にもあり、本ページの上部にもその動画を貼り付けていますが、シュールな画ですよね(笑)

⑥ハッピーがドローン技術の流出についてダメージ・コントロール局とやり取りするシーン。そこにはマット(チャーリー・コックス)も同席しているので、彼の出番も増えたことになりますね。なお、このときハッピーのスマホに"ある通知"が来るのですが、それもおかしいです(笑)

⑦トビー・マグワイヤとアンドリュー・ガーフィールドのやり取り。他愛ない話ですが、単純にキュートすぎてほっこりします(笑)

⑧ポストクレジットシーン。ベティが高校生活を振り返る形なのですが、トムホがいない寂しさがより一層際立つ流れになっています。

<残る疑問>

改めて観ると、まだ残されている疑問が多いことに気づきます。果たして、ドローン技術はどうやって流出したのでしょうか。また、魔術師の家系であるネッドは、その後魔術を使うようになるのでしょうか。彼がみんなの記憶を元に戻してくれたら最高に感動するんですけどね!ヴェノムとの関わりも気になります。今後どうやってクロスさせていくのかが楽しみでなりません。そして、違うユニバースのスパイダーマンたちとの絡みは今後もあるのか。何やら次の『アベンジャーズ』との関わりも噂されているようですが、ここが一番知りたいところですよね~。

<そんなわけで>

やっぱりこの映画メチャクチャ面白いので、ぜひ観ていただきたいですね。ファンの人はもちろんのこと、残念ながらオリジナル版を映画館で観損ねてしまった人はこれを機に観て欲しいです、、、!それにしても、本当になんでこんなにも上映館が少ないんでしょうね。もっと増やしてもそれなりに人は入りそうなのに!


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