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興奮と感動が詰まったワーナーキャラ勢ぞろいの超絶お祭りバスケ映画『スペース・プレイヤーズ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:22/176
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
コメディ
アニメ
スポーツ
バスケットボール
ワーナーキャラ

【あらすじ】

バスケ界のキング、レブロン・ジェームズ。彼はバスケのことになると人一倍厳しくなり、それを息子にも押し付けてしまう一面があった。

次男のドム(セドリック・ジョー)はバスケよりもゲーム作りが好きだったが、父親になかなか認めてもらえない。

ある日、レブロンを登場させる映画を作ろうと、レブロンとドムはワーナー・ブラザースに呼び出される。そこで、ひょんなことから親子喧嘩になってしまった2人は、映画スタジオの巨大なサーバールームに迷い込む。それは、そのサーバールームを支配する自我を持ったアルゴリズム"アル・G・リズム"の策略だった。

大人気キャラクターたちが存在する無限のバーチャルワールドに吸い込まれてしまうドム。果たして、レブロンは捕らわれた息子を取り戻すことができるのか?!

プレイヤーは自分自身!映画の最強キャラクターを仲間にして、究極のバスケ対決が今始まる!

【感想】

スペース・ジャム』(1996)からまさかの25年ぶりの続編です。当時33歳だった若き日のマイケル・ジョーダンが出演しており、話題になったことを覚えています。今作、原題は"Space Jam: A New Legacy"と、"スペース・ジャム"の文字がありますが、邦題では外れていますね。そのままでもよかった気がしますけど。

<レブロン・ジェームズとは>

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今作の主人公はレブロン・ジェームズです。NBAを見ていないとピンと来ないかもしれませんね。僕も知りませんでした。1984年生まれのプロバスケットボール選手で、現在はNBAのロサンゼルス・レイカーズに所属しています。数々の最年少記録、歴代記録を更新しており、"KING"の愛称がつくほどの実力者。一部からは"マイケル・ジョーダンの能力を持ったマジック・ジョンソン"と言われているとか。ちなみに、2019-2020における年収は100億円だとか。スケールの大きさが伺えますね。そんな彼が製作にも携わっている今回の映画。第一線で活躍するスポーツ選手が映画製作にも手を伸ばすってのは日本ではあまり考えられないですが、まあそれだけの地位と名声とお金があれば、何でもできそうです(笑)

<まさにワーナーのお祭り!>

世間の評価はあまり高くないようですが、僕はこの映画を推したいですね。ワーナー・ブラザースのキャラクターが総出演ってだけあって、やっぱり見映えするんですよ。バッグス・バニーを始めとしたルーニー・テューンズの面々を始めとして、キング・コングやグレムリン。バットマンやワンダーウーマンまで(まあ、ルーニー・テューンズ以外の扱いはかなり少ないですけどw)

さらに、いろんな映画のワンシーンにバッグス・バニーたちが入り込むのも面白いです。『マトリックス』や『オースティン・パワーズ』、『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』など。映画好きならたまらない演出でしたね~。ハリウッド映画ってこういう"オールスターモノ"で盛り上げてくるのがうまいんですよね。アメリカは個人主義のイメージですけど、みんなが集結するのを面白くかっこよく描けるんですよ。逆に和を重んじる日本では、そういう映画あまりないですね(ゲームには『スパロボ』とかありますね)。

そんな感じで、とにかく大勢のキャラクターや映画がドバッと出てるのはお祭り感満載で楽しいです。ここは前作も同様なんですけど、それよりもさらにスケールアップしてました。

<ストーリーは前作よりも納得感ある>

ストーリーの部分も、個人的には今作の方がよかったです。前作は、バスケ界を引退したマイケル・ジョーダンがバッグス・バニーたちを助けるためにひと肌脱ぐ話で、「なんで引退したのにそこまでするんだ?」っていう疑問がありました。あとは、ワーナーキャラとわちゃわちゃしてるだけっていう。

今作もワーナーキャラとのわちゃわちゃはあるんですけど、より共感できる作りになってるんですよね。メッセージとして「自分らしさを大切にすること」っていうのがよかったなって。息子はバスケよりもゲームを作りたい設定なんです。今回、レブロンたちが行うバスケ対決は、その息子が作ったゲームが舞台。そこでのプレイを通じて、レブロンは息子が自分の好きなことを認めて欲しかったことを知ります。そして、バスケで成功した自分の価値観を息子に押し付けようとしていた過ちに気づきます。

バスケ対決でも、最初はバッグス・バニーたちに自分のやり方を強要しており、前半はボロ負けだったんですが、「ルーニー・テューンズらしさ」を認めたことで挽回していく流れで、"他人の生き方を認める"っていう点で、レブロンの成長というか変化があったのが印象的でした。

<バスケはもはやバスケではない(笑)>

肝心のバスケシーンは圧巻ですよ!とはいえ、もはやバスケと呼んでいいのか怪しいですが(笑)単にゴールして得点がもらえるだけじゃないんですよね。大ジャンプやスライディングなど、かっこよく決めると「スタイル・ポイント」と言って追加ボーナスがあるんですよ。他にも、流れる時間を変えたり、ボールを増やしたりと、何でもアリの無法地帯。そのおかげで得点も1000点超えますから。バスケなのに。それもまたルーニー・テューンズらしくていいんですが(笑)

<その他>

今作は、2Dアニメと3Dアニメと実写の融合がよくできているし、バスケシーンは迫力もあるので、観るなら映画館がオススメです。基本アニメ調で進んで行くので、むしろ子供の方が楽しめると思いますね。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』で日本の妖怪オールスターを観た後は、ぜひ本作でワーナーキャラのオールスターを楽しんで欲しいです。


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