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2023年映画納め!アメリカ人のマナーの悪さから始まる人体損傷グチャミソペロペロピーな映画で逆に笑っちゃった『サンクスギビング』

【個人的な満足度】

2023年日本公開映画で面白かった順位:106/181
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★★☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★☆

【作品情報】

   原題:Thanksgiving
  製作年:2023年
  製作国:アメリカ
   配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
 上映時間:106分
 ジャンル:ホラー、スプラッター
元ネタなど:なし

【あらすじ】

※公式サイトより引用。
「感謝祭(=サンクスギビング)」発祥の地マサチューセッツ州プリマス。
一年に一度の祝祭に沸き立つ人々だったが、突如、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が起こる。その後も一人、また一人と消えてゆく住民たち。彼らは皆、調理器具を凶器に、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模した残忍なやり口で殺害されていた。

街中が恐怖のどん底に突き落とされる中、地元の高校の仲良しグループのジェシカ(ネル・ヴェルラーク)たちは、ジョン・カーヴァーを名乗る謎のインスタグラムの投稿にタグ付けされていたことに気づく。そこには豪華な食卓が用意され、自分たちの名札が意味深に配されていた…。

【感想】

これが僕の2023年の映画納めの作品です。いやー、清々しいぐらい人が肉塊と化す映画でしたね。1年の締めくくりがこんなグチャミソなスプラッターでいいのかってのもありますけど(笑)

<冒頭から狂気の沙汰>

この映画、もうしょっぱなから異常事態なんです(笑)とある巨大スーパーが0時からセールをやるってことで、外には大量の人だかり。日本ならみんな大人しく並びそうですけど、アメリカではそんな文化はないんですかね。誰も列を作らず、「早く開けろ!」と怒号の嵐。先着100名には無料でワッフルメーカーが配られることもあり、みんな我先にとお店に入りたがっていました。

結局、警備員の静止もむなしく、興奮した群衆が一斉に店内になだれ込むんですが、入り口のガラスが割れ、人々に押されて破片が首に突き刺さり、出血死する人が出る始末。さらに、駆けまわる人々につまづき、倒れ込んだところで猛スピードのショッピングカートに挟まれて頭皮がベリベリ剥がれて亡くなる人まで。。。セール品を巡って殴る蹴るの地獄絵図で、もはや戦争映画かゾンビ映画ってぐらいのカオスでしたね。。。そもそも最初にきちんとお客さんを整列させていればこんな混乱は起きずに済んだと思うんですが、、、こういうときにきちんと並ぶのは日本人だけなんでしょうか、、、?(笑)

<惨たらしい死に方が逆にありえなさすぎて笑ってしまう>

そんなショッキングな場面から始まる本作ですが、実はここまでが前置きで、本題はその1年後なんですよ。スーパーでの混乱を扇動したであろう人たちが次々に殺されていきます。その死に方がまあ悲惨といえば悲惨なんですけど、、、なんというか、この手の映画すべての共通していると思うんですが、とにかく人体がもろすぎやしないかって(笑)水責めにの直後に冷凍庫に顔を押し付けられ、逃げようとしたら皮膚が簡単に剥がれてしまったり、車に轢かれて体が上下に真っ二つになったり。首もすぐに取れちゃいますし、内臓もピューって飛び出ちゃって。トランポリンの女の子とか可哀想でしたね。着地するタイミングで下から刃物が。。。最も避けようのない状況で悲惨極まりなかったです。。。とはいえ、こうやって無残にも命を奪われていくのがこういう映画ではお決まりなんですが(笑)

中でも一番シュールだと思ったのはオーブンでこんがり焼かれた女性です。香ばしさが伝わってくる七面鳥スタイルでテーブルに並べられてですね。ふくらはぎのお肉を綺麗にカットして夫に差し出すという惨たらしい状況でしたが、その肉があまりにも鶏肉っぽかったので、実はほとんど恐怖はなかったんですけど。あと、赤ワインは別の人の首に穴をあけて、まるで樽から出すように血を注いでいました。まさにサンクスギビングの食事。

このように人を人と思わぬ無残な殺し方のオンパレードで、血肉がぶっしゃぶしゃ出る内容だったんですが、僕は逆に笑えてきてしまって。。。こう書くと人格疑われそうですけど、至って普通ですよ?(たぶんw)こういうスプラッター映画を観ると時々笑ってしまうことがあるんですけど、なんかもう死に方がわざとらしすぎるんですよね。あまりにも簡単に体が壊れたり、不自然なほど血がいっぱい出たりすると、「いや、そうはならんだろwww」っていうツッコミをしてしまって(笑)

<スプラッター映画はコンセプト勝負>

今回の殺人鬼の正体と動機は映画館で観ていただくとして、こういうスプラッター映画ってもはやストーリーはあってないようなものですし、人がある意味ポップに死にまくるのはどれも共通の要素ですよね。だから、差別化するとしたらコンセプトだと僕は思います。それが今回はタイトルにもなっている通り、サンクスギビング。日本だと馴染みがないと思いますが、アメリカだと国民的な祝日ですよ。みんなでお祝いをするイベントにエグいスプラッターを掛け合わせるっていう、そのギャップが面白いと思いました。邦画にはスプラッター映画がないですけど、もしやるとしたら何でしょう。餅つきで頭潰すとか、凧上げで人を括り付けて電線で感電させるとかですかね(笑)

<そんなわけで>

この1年の邪気を血肉と共に切り落とすという意味では、運気向上に向いてそうな映画かもしれません(無理矢理w)。とにかく、「お肉屋さんかな?」ってぐらい肉と臓物が出るので、観に行く人はそれなりの覚悟を持って行ってください。まあ、これを観に行く人は、そもそもスプラッター映画が好きな人だと思うので、特に覚悟も何も必要ないと思いますけど(笑)


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