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やりすぎなぐらい血がブッシャー!内蔵ドッパーン!でグッチャグチャでビッチャビチャ(語彙力w)で逆に笑ってしまった『哭悲/THE SADNESS』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:57/104
  ストーリー:★★☆☆☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★★☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★☆

【作品情報】

   原題:哭悲
  製作年:2021年
  製作国:台湾
   配給:クロックワークス
 上映時間:100分
 ジャンル:ホラー、スプラッター
元ネタなど:なし

【あらすじ】

謎の感染症に長い間対処し続けてきた台湾。専門家たちに“アルヴィン”と名付けられたそのウイルスは、風邪のような軽微な症状しか伴わず、不自由な生活に不満を持つ人々の警戒はいつしか解けてしまっていた。

ある日、ウイルスが突然変異し、人の脳に作用して凶暴性を助長する疫病が発生。感染者たちは罪悪感に涙を流しながらも、衝動を抑えられず思いつく限りの残虐な行為を行うようになり、街は殺人と拷問で溢れかえってしまう。

そんな暴力に支配された世界で離ればなれとなり、生きて再会を果たそうとする男女の姿があった。感染者の殺意から辛うじて逃れ、数少ない生き残りと病院に立て籠もるカイティン(レジーナ・レイ)。彼女からの連絡を受け取ったジュンジョー(ベラントチュウ)は、独りで狂気の街を彷徨い始める。

【感想】

これはまたとんでもない映画が出てきました。。。映画好きの中で話題になっていたので鑑賞してみたのですが、とにかく暴力の限りを尽くしたフィジカル的な胸糞映画でしたね(笑)

<人間ってここまで凶暴になれるのかという恐怖>

ストーリーはあってないようなものです(笑)台湾を壊滅せんとしているのがウイルス感染によって凶暴化した人間たち。これ、ゾンビじゃないのがまたタチ悪いんですよ。あくまでも普通の人間なので、知性はあるし、身体的にも健康そのもの。そんな人たちが、殴って蹴って刺して斬って撃って食いちぎって吐いて犯してと、とにかく理性が外れて欲望のままに暴れまわる。「人間が暴力に振り切ったらどうなるか」を地で行った作品という感じです。開始15分から最後までずーっとグッチャグチャのビッチャビチャ(笑)公開できたのが不思議なぐらい、画も言葉も汚くて、いろいろ衝撃的でした。

<リアル感はなく、エンタメとしてのバイオレンス>

個人的には暴力に振り切った作りは楽しめましたんですけど、オーバーにしすぎてて逆にリアル感に欠けるのが、微笑ましくもあると同時に物足りなさも感じたところです。まず、「血のり何リットル使ってんの?」ってぐらい噴水のような出血量が特徴的なんですが、「いやそんな出ないだろ」っていうB級感に笑ってしまったり(笑)死体も大体が内蔵出まくってますが、その出方がみんな同じでコピペしたような状態がやや不自然かなと思ったり(笑)他にも、目ん玉えぐった穴の中にナニをぶち込んだり、血みどろになりながら乱交したりと、この世の終わり感は強いんですが、あんまりちゃんと映ってなかったり、「そうはならんだろw」っていう部分もあったりでちょっと消化不良だったり(笑)まあ、ガチでやりすぎると公開できなくなりそうなので、あえてそういうわざとらしさを残した可能性もありますが。

<画はエグいけど、やってることは意外とオーソドックス>

人がグチャミソ死にまくっていくってところで、目を覆いたくなるようなシーンの連続ではあるんですけど、基本は殴ったり蹴ったり刺したりと、攻撃パターンや死に方自体はオーソドックスというか、そこまでシュールというわけではありません。ここまで暴力に振り切るなら、もっとヤバくてエグい拷問や死に方を期待していた自分もいます(笑)そういう意味では、初期の頃の『ソウ』シリーズや『ファイナル・デスティネーション』シリーズの方が、スプラッターとしてはインパクト強かったかな~とも思いますね。とはいえ、ここまで暴力に特化した映画を作り上げて公開までさせちゃうのはすごいの一言。この監督が今後もホラーを作るなら期待したいです。

<そんなわけで>

とにかくフィジカル的にグチャミソした作品が観たい人にはオススメできますね。逆にそういうのが一切ダメな人は観てはいけません。多分肉とか食べれなくなります(笑)

それにしても、『幽☆遊☆白書』に出てくる「黒の章」ってこんな感じなんだろうなと思いました。人間が犯してきた中で最も残酷で非道なものが記録されたビデオテープで、仙水がおかしくなってしまった原因となったやつです。あのビデオテープも誰か作らないかな~(笑)


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