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これぞ中国と香港が本気で放つドッカンバトル!『レイジング・ファイア』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:21/284
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★

【要素】

アクション
刑事
銃撃戦
カーチェイス

【元になった出来事や原作・過去作など】

・なし

【あらすじ】

正義感あふれる警察官チョン(ドニー・イェン)は、麻薬組織の壊滅作戦中に、謎の仮面をかぶった集団に仲間を殺されてしまう。

やがてチョンは、事件の黒幕が3年前に警察組織にハメられ、投獄された元同僚のンゴウ(ニコラス・ツェー)であることを知る。

チョンは自身にとって弟子のような存在だったンゴウと、激しい攻防を繰り広げるが……。

【感想】

中国の資本力と香港のカンフーが織り成す破壊力満点のアクション映画でした。2021年が始まって2番目に観た映画と、2021年ラスト前の映画が、共にドニー・イェン主演の作品ということに運命を感じる今日この頃ですが(笑)

<ドニー・イェンだけ動きが違う、、、?!>

ストーリーとしてはシンプルです。警察組織にハメられたンゴウの復讐と、それを阻止しようとするチョンによる対立。まあ、まるっと刑事モノですね。

圧巻の近接戦がウリの映画なんですが、やっぱりチョンを演じたドニー・イェンは動きのキレが違いました。『イップ・マン』シリーズのように、かっちり型のある動きとは異なりますけど、殴る蹴るの動きがかっこよくて!ラストのンゴウとの一騎打ちでは、銃やナイフ、棒術まで駆使していて、興奮以外の感情がないぐらいものすごかったです。やはり、ドニー・イェン本人が俳優であると同時に武術家であるからこそ成せる業だと思いますね。これは世界が追いつきませんわ。。。

<ハリウッドもびっくりのカーチェイス>

後半のカーチェイスも『ワイルド・スピード』シリーズかってぐらいのド迫力でした!ハリウッドのように広い道を走るのではなく、比較的狭く、人通りも多い繁華街をビュンビュン走り抜ける!エンドクレジットでメイキングが少し映されるんですが、セットとCGで再現されているようで、中国映画の資本力の大きさを痛感しますね。。。特に、バイクに乗ったンゴウと車に乗ったチョンが、並走しながら格闘するシーンなんか、「人間じゃねぇなコイツら。。。」と思うほど(笑)

<敵役ンゴウの悲しき運命>

今回、主人公たちを苦しめるンゴウたちは、元は同じ警察の人間です。彼らは警察組織にハメられて、刑務所に入れられてしまい、人生が狂ってしまった可哀想な設定。とはいえ、事件関係者を拷問する上で殺してしまったら、そりゃあハメられたも何も、殺人はダメだろうと思ったので、そこはあまり共感できませんでしたけど。ここの部分が本当に警察組織が完全悪みたいになっていたら、もっと彼に感情移入できたかもしれません。

ただ、元々チョンとは兄弟のように仲がよかったので、そんな2人が死闘を繰り広げているのは、チョンの立場に立つと悲しいかなとは思います。まさに『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)のオビ=ワンとアナキンみたいですね。

ちなみに、ンゴウを演じたニコラス・ツェーの父であるパトリック・ツェーは、『少林サッカー』(2001)は敵チームの監督役だった人です。

<その他>

中国映画もアクションがずば抜けてる作品が多いですよね。韓国映画同様、振り切ってるところがあるから、観ていて夢を感じます。なので、この作品も、アクション映画好きにはたまらないと思うので、ぜひ観ていただきたいです。


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