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人生で一番笑った!マーベルとDCへの愛に満ちた“アベンジャーズ級”のスーパーコメディ『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:3/112
  ストーリー:★★★★★★★★★★
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★★★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

【作品情報】

   原題:Super-heros malgre lui
  製作年:2021年
  製作国:フランス・ベルギー合作
   配給:アルバトロス・フィルム
 上映時間:83分
 ジャンル:コメディ、アクション
元ネタなど:マーベル、DC

【あらすじ】

警察署長の父親の反対を押し切り、役者として夢を追い続けているセドリック(フィリップ・ラショー)。ある日、運よく?新作映画「バッドマン」の主役に抜擢される。そう、「バットマン」ではなく「バッドマン」だ。“バッドモービル”に乗り、宿敵“ピエロ”と戦うヒーロー映画。このチャンスを逃してはならないと、セドリックは体を鍛え上げ、武術を学び撮影に挑む。

戸惑いながらも撮影初日が順調に終わろうとする中、妹から父親が倒れたという知らせが入る。焦ったセドリックは、バッドスーツのままバッドモービルに乗り病院へと急ぐが、その途中で事故に遭い気絶してしまう。

目を覚ますと、自分の名前や過去の記憶を失っていた―。

【感想】

もうね、最高の一言でした。。。マジで笑いすぎて腹がいてぇっていう。。。(笑)正直、人生で一番笑った映画かもしれません。この1本だけでも監督のフィリップ・ラショーを大好きになること間違いなしです。

<監督の愛が満ち満ち溢れている>

この監督、『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(2018)でも監督および主演もやっているんですけど、それも最っ高に面白かったんですよ。原作の『シティハンター』が大好きすぎて、その映画も原作に忠実にすることを心掛けたそうなんですけど。だから今回の映画もメッチャ期待していたんですが、その期待を大きく上回る面白さでした。

やっぱり愛ですよ、愛。マーベルとDCへの愛が満ち満ち溢れているんです。まあ、DCと書きましたけど、主人公とヴィランこそバットマンとジョーカーのパクリみたいになっていますが、中身はマーベルネタばっかりですね。それも、MCUだけじゃなくて、昔のスパイダーマンやX-MENも入ってるという手広さがまたいいんですけど!至るところにマーベルネタが転がっているんで、それを見つけるのも楽しみのひとつでした(笑)

<バカバカしさとの見事な融合>

しかもこの映画、洋画らしくくださない下ネタのオンパレードなんですよ!これがもう本当におっかしくて!過去のマーベル作品のあれやこれやをくだらないジョークやバカみたいな下ネタとうまく絡ませていて、声を抑えるのに必死になるぐらい笑っちゃいましたwwwww まわりお客さんもスーパーヒーロー映画のファンが多かったのか、みんな同じところで反応してたのがうれしいですね(笑)個人的には、あのスパイダーマンのパロディシーンで大爆笑しましたけどwwwww 正直、マーベル作品を観ていないとわからないところもあるにはあるんですけど、あのバカバカしさ全開のノリは誰でも笑えるんじゃないかなあと思っています。例えば、2人いる親友のうち、ひとりがもうひとりのお母さんと再婚するっていう複雑な人間関係なんかも洋画ならではのネタだと思いますね(笑)

<コメディ以外も一切手を抜いていかないクオリティの高さ>

この映画、ただのパロディ映画ではあるんですけど、アクションや音楽もすごいんですよ。パロディっていうと、そこらへんもグダグダにして笑いを取るっていうのもひとつの手ですけど、本作は違います。アクションはガチでかっこよかったですし、本学も本家と絶妙に寄せているところに好感度大でした。流れた瞬間に『アベンジャーズのテーマ』だってファンなら誰もがわかるぐらい似ているのに、よく聴いてると全然違う曲っていう(笑)そこの絶妙さ加減が絶妙なんですよ!(語彙力w)

<短い尺だからこそ保たれるテンション>

今さらの記載になりますが、本作のストーリーを簡単に書くと、記憶喪失の主人公が、自分が演じる役を本当の自分だと勘違いしてしまい、しっちゃかめっちゃかしていくっていうドタバタ劇です。その流れの中に、上記に書いたようなありったけのマーベルネタを詰め込んでいるものの、その尺はなんと83分というコンパクトさ。この短さもこの映画の魅力のひとつだと思います。僕は映画好きなので面白ければ長くても構いやしないんですけど、やっぱり短いに越したことはありません。この83分という短さのおかげで、変に間延びしないし、飽きないし、最初から最後まで面白さのテンションを一定に保ったまま突き進んでいけるんですよ。頭を使わずに観れる気楽さっていうのは、普段あまり映画館で映画を観ない人にとってもハードルが下がっていいなって思います。まあ、そういう人はマーベル映画を観ていないから、結局この映画の面白さも半減してしまうんじゃないかっていう懸念がなきにしもあらずですが。。。(笑)

<そんなわけで>

"ある意味"、個人的には今年一番推したい映画です。スーパーヒーロー映画全盛期の今だからこそ、旬な作品でもありますしね。マーベル映画が好きで、かつ下ネタ満載の洋画ノリが好きだったら、ぶっ刺さりまくりの最強の一本です!まさに"アベンジャーズ級"の笑いと興奮に包まれることでしょう!!これは本当に観て欲しい、、、!やっている映画館が少ないことが悔やまれる、、、!!


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