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芸術性が高すぎて僕には面白さがまったくわからなかった『8 1/2』

【個人的な満足度】

「午前十時の映画祭12」で面白かった順位:17/17
  ストーリー:★☆☆☆☆
 キャラクター:★☆☆☆☆
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★☆☆☆☆

【作品情報】

   原題:Otto e mezzo
  製作年:1963年
  製作国:イタリア・フランス合作
   配給:コピアポア・フィルム
 上映時間:140分
 ジャンル:ヒューマンドラマ
元ネタなど:なし

【あらすじ】

43才の映画監督のグイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は、新作の撮影に入っているはずが構想はさっぱりまとまらない。

体調を崩した彼は、医者から薦められた湯治場にやって来た。妻ルイザ(アヌーク・エーメ)との関係は冷え切っており、カルラ(サンドラ・ミーロ)と愛人関係にあったが、今はそれも煩わしくなっていた。

湯治場で見かけた美しい女性(クラウディア・カルディナーレ)に一瞬心ときめいたが、それも空しい幻影に過ぎず、悶々とした時間を過ごす―。

【感想】

「午前十時の映画祭12」にて。1963年のイタリア・フランス合作映画。巨匠フェデリコ・フェリーニ。実はこれが彼の初めての作品でした。ただ、その面白さが僕にはまったくわからずでして。。。

<ストーリーはシンプルだけど話が進まない>

ストーリーそのものは複雑怪奇ってことはまったくなく、むしろシンプルです。映画監督の主人公がスランプに陥り、映画が撮れないっていう。でも、役が欲しい女優やプロデューサーなどが彼のまわりに集まってきて辟易しちゃうんですよね。

でも、ゴールがまったく見えないんですよ。そんな状況でもがんばって映画を作るのか、あきらめて別のことをするのか。次の行動がほとんどなくて。。。ただひたすら悶々とし、妻や愛人を呼びつけ、謎の妄想の世界や夢の世界に浸ることの繰り返し。話が前に進まないので、一体自分は何を観ているのかわからなくなるほど。まあ、創作の苦悩ってそういうもんだよねと言うのはわかるんですけど、映画として観たときに非常にわかりづらかったです。

<大衆向けのエンタメではなく、芸術作品としての側面が強い>

こういう芸術性の高い映画、やっぱり僕はちょっと苦手かもしれません。映画としては好きですが、面白さがわからないと。なんか「フェデリコ・フェリーニのよさがわからないなんてクソだ!」っていう声も聞こえてきそうですけどね、仕方ないです。わからないものは、わからないと。自分の映画リテラシーが低いんじゃないかっていう自己嫌悪にもやや陥りますが。。。まあ、今回フェデリコ・フェリーニの作品は初めてだったわけですが、なんとなーく芸術寄りの映画だとは思っていたので、「やっぱりわからなかったか」という想定の範囲内ではありました(笑)これは何を楽しむ映画なのか、教えて欲しいですね。

ちなみに、彼の影響を受けた映画監督として、マーティン・スコセッシやウディ・アレン、ロマン・ポランスキーが挙げられるそうですが、、、うん、自分の好きなジャンルではないなと思いました(笑)

<そんなわけで>

きっと何か秀逸な映画なんだろうというのは雰囲気で察することができますが、観る人は選びそうだなあという感じでした。


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