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20年経って確信。映画史上最も男前な剣士はアラゴルンで、最も美しい弓使いはレゴラスだと思った『ロード・オブ・ザ・リング』

【個人的な満足度】

  ストーリー:★★★★★★★★★★
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★★★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

【作品情報】

   原題:The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
  製作年:2001年
  製作国:アメリカ
   配給:ワーナー・ブラザース映画
 上映時間:178分
 ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
元ネタなど:小説『指輪物語』(1954-1955)

【あらすじ】

ホビット族が平和に暮らすホビット庄の青年フロド・バギンズ(イライジャ・ウッド)は、111歳の誕生日を機に旅立つ養父ビルボ(イアン・ホルム)が残していった、ひとつの指輪を手に入れる。しかし、その指輪こそ、かつて冥王サウロンが作り出した、世界を滅ぼす魔力を秘めた禁断の指輪だったのだ。

遥か昔に肉体を滅ぼされたサウロンは、指輪に封じ込めた力を解放し、再び中つ国を支配しようと徐々に魔力を強め、世界には暗雲が漂っていた。指輪を破壊するには、遥か彼方にある滅びの山の火口に投げ捨てるしかなく、フロドは人間やエルフ、ドワーフの各種族から集まった旅の仲間と共に、幾多の危険が待ち受ける旅に出る。

【感想】

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ第1作目。ファンタジー映画の金字塔なんて、世代の数だけあるだろうけど、僕の中ではこれなんですよ。高校生のときメチャクチャハマりましたね。それが、シリーズ日本劇場公開20周年を記念して、日本初のIMAX上映として今やってるんですよ。原作小説はいまだに未読ですが、これはあの頃のよき思い出のために行かねばと思い、急いで行ってきました。

<豪華キャストによる最強の布陣>

この映画、まず目につくのは、キャストが超有名な人ばかりだということ。当時もそれで発狂した記憶があります。『ディープ・インパクト』(1998)のイラジャ・ウッド。『アルマゲドン』(1998)のリヴ・タイラー。『マトリックス』(1999)のヒューゴ・ウィーヴィング。『X-MEN』(2000)のイアン・マッケラン。僕が中学生から高校生にかけて映画館で観て大興奮した作品のメインキャストの方々が集結してまして。そんな彼らが、剣と魔法が織り成すファンタジーな世界観の中に生きているっていうんですから、それだけで胸が熱くなりましたよ。しかも、先の映画で悪役だった人ほど、本作では正義の味方だったりして、そのギャップもよかったです。特に、ヒューゴ・ウィーヴィングは『マトリックス』でエージェント・スミスでしたし、イアン・マッケランは『X-MEN』でマグニートーでしたから。当時は『ハリー・ポッター』シリーズと並んで、超大作ファンタジー映画の二大巨頭のひとつに数えてました。

<大人になって観て、感じ方が変わったところと変わらなかったところ>

20年以上経った今観て、当時と何か感じ方に違いはあったのか。その答えは、あったところもなかったところも両方あります。まず、全体的に当時と変わらない興奮は感じました!指輪を消滅させるために、パーティーを組んで旅に出るというストーリー。緑豊かな大自然や、手足も凍る雪に覆われた大地、灼熱の炎がうずまくダンジョンなど、RPGをそのまま実写化したような光景がものすごく自分好み。特に引きのカメラワークがいいんですよね!広大な大自然を移動している姿が、そのまんまゲームみたいで。僕の嗜好が変わっていないからか、そこから受ける印象については当時とまったく同じでしたね。

キャラクターもいろんな種族がいてバリエーションに富んでいるのがいいですよね。人間にホビット、エルフにドワーフなど、まさにMMORPGのよう。その中でも、アラゴルンとレゴラスはずば抜けてカッコよかったですよ!!
当時も強くそう思ったんですけど、20年以上経って確信に変わりました。アラゴルンは映画史上最も男前な剣士じゃないかって。

図5

(『ロード・オブ・ザ・リング』本編より引用)

そして、レゴラスは映画史上最も美しい弓使いじゃないかって。

図6

(『ロード・オブ・ザ・リング』本編より引用)

アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンも、レゴラス役のオーランド・ブルーム役もずっと好きです。生まれ変わったらなりたいぐらいです。

で、感じ方が変わったところといえば、ボロミア(ショーン・ビーン)の役どころが昔以上に泣けた気がします。優しく勇敢な戦士だったのに、国を守りたいという強い気持ちにつけこまれ、指輪の誘惑に負け、フロドから指輪を奪おうとして。オークたちとの戦いで命を落とす直前に、それを恥じ、悔いるんですよ。一時の気の迷いで全世界を暗黒に陥れるところだった自分の不甲斐なさに。それをなだめるアラゴルンが優しくも相手を敬う言葉をかけててさ。「君は戦った。勇敢にね。名誉を汚さなかった」って。このやり取りに涙。・゜・(ノД`)・゜・。まあ、それだけ指輪の魔力が強大だっていうことでもあるんですけど、死ぬ直前に自分のしたことを反省できるボロミアは、やっぱり根本の人柄としては優しく誇り高い人なんだなって思えるシーンですね。

<そんなわけで>

後世に残るファンタジー超大作を映画館で観れるのは今だけなので、この機会を逃さないでほしいです。剣と魔法による古き良きファンタジーな世界観が大好きな人にはたまらないはず!


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