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「四季の森公園入梅花歌 二十首 上」

袋から

飛び出た蝶は

雨宿り

蛍袋


葵立つ

夏の到来

いよいよと

立葵


ちょいとあんた

呼び止められたの

虎の尾で

丘虎の尾(おかとらのお)


梅雨開き

夏から秋へ

つなぐ花

秋の田村草

モジャヒゲが

舌に刺さるが

やめられない

姫楮(ひめこうぞ) 実にたくさん柔らかいヒゲがあり、食べ過ぎると舌が大変なことに


園芸種

紅を重ねた

芸妓さん

ヘメロカリス 日光黄菅の園芸種 これも一日で咲いて枯れる


牛さんの

頭にお花

付けましょう

溝蕎麦(みぞそば)

天国の

螺旋階段

誰のため?

捩花(ねじばな)
こちらは近所の捩花 螺旋が綺麗


葉の上の

湯けむり美人を

覗きこむ

熊野水木(くまのみずき)


チビゆえに

必死のアピール

紫式部

紫式部



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