見出し画像

希少金属(レアメタル)が紛争を引き起こす

皆様レアメタルという言葉、ご存知だろうか?
スマホには欠かせない金属で今や市場ではこの取り合いが始まっている。
じつはこのレアメタル、紛争の引き金となり、子どもたちが戦闘員にされる要因となっているらしい。
これも見逃せない記事だった為、シェアさせて頂く。聖教新聞2021年12月27日付記事。  

地雷除去や子ども兵の社会復帰支援などに取り組むNEO法人ララ·ルネッサンスの創設者で理事を務める鬼丸昌也氏の話。

~レアメタルが紛争の引き金となり、子ども達が戦闘員にされる要因の一つになる~

アフリカのコンゴ民主共和国では武装勢力の多くがレアメタルを違法に採取して活動資金を得ており、紛争が長期化する一因となっています。
レアメタルの消費量は一般に先進国の方が多いですから、私たちの暮らしは国外の紛争や子ども兵の課題ともつながっています。逆にいえば、私たちが消費のあり方を変えることで、紛争を引き起こす要因を減らすことができるわけです。
以前、私の公演を聞かれた女性が日本の全ての携帯電話会社に「紛争鉱物を使わないで」との手紙を書いて下さった。それが契機となり多くの会社が調査に乗り出すことになりました。消費者としての意識の持ち方で、企業や社会の変化を促せた素晴らしい事例です。

~「次世代に対する責任」の認識の呼び掛け~

全ての人が安心して生活のできる社会を実現を私たちは目指しています。
戦争がなく豊かな生活が送れるなら、そのために資源を浪費しても構わないというのは安心な未来は望めません。次世代に対する責任という"未来からの視点"に照らし合わせたときに本質的な変化に向かうことができる。つまり"こういう社会をつくりたい"という目標から逆算して、そこから今、どのような変化を起こすべきかを考えて具体的な変容を促す-それがSDGsを支える「バックキャスティング」の考え方であると理解しています。

~SDGsゴール12に関連する、つくる責任・つかう責任である「エシカル消費」について~

世界には自分の意思とは関係なく危険な労働に従事させられている子どもが1億人以上存在しており、とりわけ綿花とカカオ業に多い。現在では児童労働のない農園で栽培されたカカオ豆を利用したチョコレート製品もあり、売り上げの一部が教育支援に充てられています。
そうしたチョコを食べながら、児童労働問題を友達と意見交換したり、買い物のあり方を考えてみることなどは意味があるのではないでしょうか?

~コロナ禍でのSDGsの理念に基づく社会復興の必要性~

残念ながら現在のペースでは2030年の目標達成は難しい。改めて「誰も置き去りにしない」という精神実現の覚悟と、生活レベルの変革が必要と感じます。
SDGsの達成には具体的な暮らしの変化が不可欠になります。
コロナ禍はもともと弱い立場にあった人々に最も影響を及ぼしました。だからこそ社会の復興に向けては、そのような人々にこそ目を向けていきたい。その視点が誰も置き去りにしない社会を築く土台になります。

鬼丸さんが仰るように、普段の生活の中で私たちは変革していかねばならないだろう。
その為には自分には何が出来るかを考え、具体的に行動していくこと。
1人の小さな行動がたくさん集まればそれはきっと、大きな力となり、社会を世界を変革していく力となっていくはずだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?