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はじめて「アート」を買った。

こんばんは。
アートでまち中を彩りたい、新卒1年目ワダです。
今日も昨日の続き、と言いたいところですが昨日サボってしまいました。すみません、自分。ということで、一昨日の続き、作品購入の実践編について書きたいと思います。
前回の話は、こちらから。

ここまで、約1ヶ月半のうちに3回の勉強会を経て、すでに世界が変わった僕。それに加えて、勉強会の中ではアートを投機対象として捉えて資産運用をする、といった内容で語られることもあったので、僕のアートの見方には「今後価値が上がりそうかどうか」という目線がガンガンに入っています。

そんな中、いよいよ実践編。未知なる偉大な作品との出会いの旅の始まりです。

2019年2月2日(土)
第31回SBIアートオークション | モダン&コンテンポラリーアートセール

実践編第1弾は、アートオークション。人生初!!もうね、ワクワクしかなかったな。アートオークションなんて金持ちしか参加できないと思ってたけど、そんなことないんですって。
アートオークションにも老舗から新しいものまでいくつかあるようなのですが、今回のSBIは新しいオークション会社で基本的に現代美術を専門に扱うオークション。価格は5万〜1,500万くらいまであって、ものによっては十分新卒の僕でも買える金額です。(背伸びは必要ですが...)
んで、忙しい現代人に合わせて入札方法もいくつかあります。1つは、現地で渡された札を上げて入札する方法。他には、事前に書面で入札したり、当日電話でリアルタイムに入札したりすることができます。しかも、ユーチューブでライブ配信されてるという、、、ナウい。
今回は、もちろん現地で札を上げる方式。事前に出品作品を実際に確認して、目星をつけます。実は、この回ではビビッとくる作品に出会えなかったので僕は会場の雰囲気を感じただけでした。でも、1度登録しておくと、毎回アートオークション開催の案内と出品作品のカタログが届くので少しでも興味のある人は登録しておくと絶対良いです!カタログを集めるだけでも、時間の経過とともに作品の価格がどのように推移しているのかを見る資料になるので、めっちゃお得。
オークションに関しては面白いので、後日別途詳しく書きますね〜。

2019年3月6日(水)
3331 ART FAIR 2019
実践編第2弾は、3331のアートフェア。3331で働くキュレーターさんが注目の作家を選抜して行われるアートフェア。みんなで会場作り込んでる感じがあって、めっちゃ楽しかった。そして、何を隠そう僕のコレクター人生はこの日から始まったのだ!
会場は屋上も合わせると4フロアーに渡り、それぞれのブースで作家さん本人やギャラリストの方が説明をしてくれる。会場に展示されてる作品全部買えます!みたいな会に参加するのはもちろんはじめてなので、こんな会があるんだってことに素直に驚いた。会場に入って、いろいろなブースを回っていると、とある作品が目の中に一気に飛び込んできた。他の作品とは比べ物にならないくらい強烈なパワーをもつその作品たち。瞬く間にその作品の世界観に吸い込まれていった。
はじめての感覚に戸惑った僕は、一旦冷静になろうと他のフロアーに移動して作品を観ようとするも、さっきの映像が頭から離れない。もうどうしようもなかった。もう1度ブースに戻って、ギャラリストの方に話を聞く事に。
そこはコバヤシ画廊のブースで、僕に衝撃を与えた作品の作者は村上早(むらかみさき)さんという作家さんだったらしい。話を聞くと、彼女は僕とたった2つしか年齢が変わらない、版画をはじめてたった4年の作家だった。そんな彼女の作品から溢れる強烈なパワー。一体どこからそんなパワーが溢れているのか。話を聞き進めていくと、その理由が少しだけわかった気がした。残念ながらその時の会話を録音していないので、今回は他のサイトで書かれていることを引用したいと思う。


銅版画の制作は、版に「傷」をつける行為だ。村上早(むらかみ・さき)はその傷に、トラウマ、つまり「心の傷」を重ねる。インクは黒色の血。それを刷り取る紙は柔らかなガーゼ。版を削り修正することは出来ても、一度ついた傷は決して完全には消えない。
幼少期にある傷を負った。生まれつきの心臓奇形で、4歳の時に生死をわける手術を経験。苦痛とともに「病室に一人だった印象」が忘れられない。夜眠ることは擬似死のようで、今も少し怖い。
絵を描くことで救われてきた。時が経ったからこそ笑って話せるが、学校では勉強も運動もぱっとせず、唯一褒められたのは絵。「美術にすがるように生きてきました」。
武蔵野美術大学への進学で銅版画と出合い、高浜利也に学ぶ。選んだ技法は、ポスターカラーで描いた線をそのまま腐蝕するリフトグランドだ。試し刷りの後に版を削って修正。消えない痕跡が、画面に透明な層をつくる。「身近な人の話からも感じるのですが、心の傷は火傷の跡のように、治らないまま成長する。その歪みが後の人生に影響を与えるように思えて、とても興味深いです」。
人と動物が素朴な線で描かれる画面は一見愛らしいが、作品内ではしばしば落下事故や事件が暗喩される。実家は動物病院。怪我の動物も、その臓器も、日常の一部としてそばにあった。淡々と描かれる悲劇は、夢や寓話のように広がりをみせる。
制作は大部分が苦しいと語る。一日中自分の傷と向き合い、痛みは何度でも反復する。しかし刷ることで、その傷の形は少しずつ変化してきているのかもしれない。11月27日(月)~12月2日(土)には銀座・コバヤシ画廊で個展を開催。新作を並べると、線描だけでなく「面」の表現が増えてきたことに気づいた。痛みとともに生きていく。その方法こそが、彼女にとっての銅版画なのだろう。
(以上、Art Annual Onlineより引用)

彼女はまさに、生きるために作品を生み出してきたのだ。そりゃパワーあるわな。僕自身を鼓舞してくれる作品。その場で購入を決めた。
てっきり買ったらすぐに受け取れるもんだと思っていたのだが、売れたら後日新しく刷って渡すため、受け取るまでにかなり日数があくらしい。実はまだ届いてない。すごく楽しみ。

こうして、僕のコレクター人生の第1作目は村上早さんの「めかくし」という作品となった。エディションは15なので、全世界に15枚しかない作品の1枚を僕が所有することになるのだ。なんだかとてもロマンチックではないか。素晴らしい。人生ではじめて「アート」を購入したこの日、僕はなんとも言えない高揚感に包まれていた。

2019年3月9日
アートフェア東京
実践編第3弾は、アートフェア東京。と、書いていきたいところなのだが、興奮して書きすぎちゃって疲れてきたので、続きはまた明日書きます〜。

それでは。

| 気になる展示のコーナー |
約18年も前から、アートでまち中を彩る活動を続けてきた、台湾で行われているこの企画。僕の大先輩です。めちゃめちゃ行きたい。めちゃめちゃ勉強したい。

Very Fun Park 2019
「粉樂町」(Very Fun Park),起源自2001年,這是一個多元創意概念的提出。「粉」源於2001年時下青年轉化中文「很」字語意的流行語彙;「樂」即是快樂與歡笑;「町」則揉入外文化特質指稱「場域」的意思。「粉樂町」所傳遞的精神即是一個城市中快樂的角落,是創意的基地,更是一個走出美術館,落實藝術與城市生活結合的當代藝術展。
(以上、HPより引用:読めないので翻訳機能使ってね)

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