園田よう

文章を書くことが好きな24歳です。 短編や詩、日記など赴くままに綴ります。

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新卒の私の仕事

私は保健所の保健師として今年から働き始めた。 企業にある文化かは分からないが、公務員の世界は、立場が下のものが外線を取らなくてはいけないといる暗黙のルールがある。 手が空いている人が取れば良いという考えの私にはあまりに苦痛な文化で、ひたすらに電話を取り続けてきた。保健所と聞くとそう。大抵の人が思い浮かべるように、今はコロナの相談がほとんど。入院をさせて欲しい、受診をさせて欲しい、保険申請のための書類が欲しい、その相談は多岐に渡る。時には24時まで仕事をしている。 保健師の同

    • 不適切、だけど恩師

      幼稚園から大学まで19年間、 たくさんの『先生』にお世話になってきた。 受験を後押ししてくれた先生、 部活の試合で勝った時一緒に喜んでくれた先生、素晴らしい先生に出会ってきた。 しかし、今回#忘れられない先生という題を見て思い浮かんだのは、先述した彼らのような素晴らしい人物ではなかった。 小学校3年生で学校の合唱団に入った。 仲の良い友達、優しい先生が顧問とのことで、 お遊び感覚で歌を歌っていた。 小学校4年生の時に顧問が代わり、 優しい先生の代わりにやってきたのが彼だっ

      • 忘れられない?

        「両思いの人が出来たから別れよう」 無機質な文字が小さな画面に溢れる。 告白も別れも対面せずに逃げることを選んだ。 小さくて卑怯で最低ね。 それでも私はあなたが好きだった。 恋人という形でなくてもあなたの記憶に 留まりたかったの。 1週間後 あなたは後輩の女の子と付き合い始めた。 あなたのタイプだったよね、小柄な女の子。 私はあなたのために伸ばした髪を18㎝切ったの。あなたの前を通る時は友達と大口開けて笑ったの、全てわざと。 あなたがいなくても楽しんでる私自身に嫉妬して

        • 【詩】恋の行方

          燃え上がるような恋、との言葉がある。 恋は燃え上がった後どこにいくのだろうか、 とふと考える。 今日は君がすきなおでんを作った。 君が好きなものを作る行為は恋だろうか愛だろうか。 考えているうちに鍋に人差し指が触れる。 咄嗟に私は蛇口から流れ出る水に指を通す。 もういいか、と水から手を離すと痛みが刺す。 再び水に触れると痛みが消える。 私は思った。これがきっと愛の具現化だと。 燃え上がって火傷になった恋は、愛によって冷やされ続け、痛みを感じなくなる。 愛が消える頃、火

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        新卒の私の仕事

          コーヒーとロックと。

          強い女になりたい、と高校生で彼氏に振られた時に泣きながら思った。悲しいことを悲しいと思わないような、泣かない女になりたかった。 それは私の中で漠然としたもので、 なんとなく天海祐希や仲間由紀恵を思い浮かべた。 働き始めて2年。 嬉しいことがあっても泣くし、悲しい時は相変わらず泣く。 理不尽な怒られ方をした時、理にかなった怒られ方をした時、休憩室で泣くこともある。 全然強くない。 そんな私が最近、強く見せるために始めたことがある。 朝コーヒーを飲んで、車の中でマキシマムザ

          コーヒーとロックと。

          レア体験とするには恥ずかしいレア体験

          私は少し過保護な両親の元に生まれた1人娘。(現在22歳) 昔から少し喉が痛いといえばすぐに病院に連れて行かれるような、そんな温かく心配性な家庭で育った。 小学4年生の時。 学校から帰るとひどい腹痛に襲われた。 当時語彙力を持ち合わせていなかった私は、 床を転げ回るしかその痛さを表現することができなかった。 なんせ過保護な親であるから、 そんな私を見てすぐに救急外来に連れて行った。 医師に「ここ痛い?」と確認されながら、 腹部のさまざまな場所を押された。 当時の私はどこ押さ

          レア体験とするには恥ずかしいレア体験

          自己紹介

          noteを始めて数週間。 自分の気持ちや考えを整理し、伝えることの楽しさと難しさを感じているところです。 もっとたくさんの方とnoteで繋がりたいと思ったので、今回は自己紹介を。 私という人物について 音楽を聞くこと 箱根駅伝を見ること 以上3点について書いていきます。 まず、私という人物について、ざっと概略を説明します。 某地方の大学を卒業し、保健所勤務の新米保健師として働いています。 毎日の残業にヒーヒー言いながら、コンビニ飯をかきこむ生活を送っています。 母

          自己紹介

          私が保健所職員になって思うこと

          昔から保健師になりたかった。 コロナで忙しいのは分かっていた。 それでも人の健康を守る保健師になりたかった。 いざ働いてみると、想像を絶する過酷さ。 行動制限がされないのに、全数把握。 簡略化されたとは言えど、 全ての陽性者を把握し、調査する。 住民から保健所は何しよるんだ!!検査しなくなったんだから暇になったんだろうが!! なんて罵声を浴びながら夜は12時過ぎまで仕事をする。 楽しみにしていた旅行だって、 コロナが増えればキャンセル。 コンビニの外で集まってお酒を飲む若者

          私が保健所職員になって思うこと

          音楽フェスのすすめ

          20代女子が考えるフェスの魅力 音楽フェスにどのようなイメージをお持ちだろうか。 「パリピが行くところでしょ?」 「値段も敷居も高いよね」 私の友人は言っていた。 もちろん、参加者の中にはいわゆるパリピな人もいるだろうし、値段も敷居も初めて行く人にとっては高い物であろうことは否定できない。 たくさんのアーティストの音楽に1日で触れられる点が、フェスの1番の魅力ではあるが、それだけではない。今回は、社会人になった今、気づくフェスの魅力について2つほど紹介する。 1つ目はな

          音楽フェスのすすめ

          ヒール禁止

          noteを入れてみたは良いが、 書くことが思いつかない。 それでも何かを発信してみたい。 2時間迷った挙句、 我が家のルールについて書いてみたいと思う。 我が家の家族構成は 40代後半の両親、 そして20代前半の私の3人。 そして1年前に測定した身長は 父…169㎝ 母…165㎝ 私…168㎝ である。 父はお世辞にも背が高い方とは言えず、 残念ながら母と私は、 女性の中では背が高い部類なので、 どんぐりの背比べ状態である。 誰か1人でもヒールを履くと、 身長の均衡が

          ヒール禁止