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ジャガイモとコーヒーのマリアージュ

私は目に入れても痛くないほどジャガイモが好きだ。
鼻に入れても痛くないほどコーヒーが好きだ。
しかし、これまでジャガイモとコーヒーを一緒に口にすることはほとんどなかった。

ふとインドネシアの旅を思い出した。

コーヒーとインドネシアの天ぷら

コーヒーの産地であるムラピ山の中腹にある24時間営業のカフェで、コーヒーと一緒に天ぷらもどきが提供されたのだ。

コーヒーのお供。野菜やテンペだったと記憶

これが合う。
そもそもインドネシアは食事中にコーヒーを飲むことも多いようだ。揚げ物ととても合う。

テンペの天ぷら。食べかけ

(そういえばオランダの大学院時代、エチオピア出身の同級生が粉が下に溜まるタイプのコーヒーを淹れてくれて、チキンを食べながら飲んでいたな)

前置きはさておき、記憶のカケラを拾い集めると…

ジャガイモとコーヒーも何の問題もなく、これまでずっと一緒にいたのではないかというほど自然に合うのではないかと思うようになった。

ジャガイモとコーヒーのペアリングの合言葉は「甘みに逃げるな!」

ジャガイモとコーヒーのペアリングだかマリアージュだかを考える際に自分にルールを課した。

甘みに逃げるな!

そんな折、ドリンクペアリングの基礎アプローチというサイトを発見した。

サイトによると…
香気成分をベースとした科学的ペアリングアプローチにおいて、
ジャガイモとコーヒーはオイゲノールとジメチルピラジンという香気成分が共通しているらしいことが分かった。カカオニブもシナモンもブラックベリーも共通している。

マッシュポテトにカカオニブとブラックベリー混ぜたらいけるか。逃げか?

マッシュポテト×カカオニブ→敗北

ちなみにコーヒーはムテさんのブレンドチポラ。おいしい。異国感漂うコーヒーには、異国情緒を感じるジャガイモをぜひ合わせたいものだ。

マッシュポテトにカカオニブ混ぜたものは死ぬほど合わなかった。
口の中でマッシュポテトのパサパサ感とコーヒーが混ざる感じがなんとも。
蜂蜜とココアをまぶしたら食べられたけれど、甘みに逃げたので敗北だ。

マッシュポテト×マスカルポーネチーズ×黒胡椒→大健闘!

失敗をSNSに載せたところ優しい方々から
「マスカルポーネを入れてみては?」
「ラム酒漬ドライフルーツとかナッツとかクリームチーズは?」
などの的確なアドバイスを頂いた。

スズキコーヒー焙煎所さんのコロンビア。おいしい。さっぱりバランス系なので、このジャガイモが合ったのかも。

マッシュポテトにマスカルポーネチーズを混ぜて、黒胡椒をかけてみた。
これはかなりいい線いっている!
マスカルポーネチーズがいい仕事をしています。

強いて言うなら、スナック感がなくスプーンですくいながらコーヒーを飲むのが慣れない感じ。

揚げジャガ×マスカルポーネ×おしゃれトッピング→本命


1年熟成のきたあかり(甘みあり)がたまたま家にあったので、油多めで焼いてマスカルポーネチーズをのせた。

そこにおしゃれアイテムのナッツ、ドライフルーツ、カカオニブやらをトッピング。かなり合う!

コーヒームテさんのブレンドダイロ。何も考えていなかったが芋けんぴに合うブレンドらしい。知らないうちに揚げジャガに合うコーヒーに手を伸ばしていたようだ。

なんならチーズもトッピングもなしでも合う。

熟成イモは合うが…

熟成イモ×油×コーヒーはかなりいいと思う。
方程式見つけちゃった、と浮かれていた。

しかし、気づいてしまった。

糖度が高い熟成イモに…甘みに…頼りまくっている!なんならドライフルーツも甘い。そりゃおいしいわけだよ。

ちなみにコーヒーに関する知識は皆無で、ただ飲むのが好きなだけ。あくまでも好きで飲んでいるコーヒーにジャガイモを合わせていくスタンス。

こういうのって、普通食べものに合う飲み物を探すのだろうか。
コーヒーとジャガイモのペアリングの旅は続く。



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