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【オーガニック】個人的には否定もしません、特段おすすめもしません

X(旧Twitter)でこんなつぶやきをみました。

机上の空論でなく、現場サイドから至極真っ当で現実的な意見を挙げてる方がいるなと目について、ツリーや元リンクを追いかけてみました。

事の発端はとある議員さんのポストで、そのリポストから更に派生した模様。

冒頭に紹介したポストは、このリポストへのアンサーに対する更なる意見だったようです。
続きます。

少量生産となると、1校につきいくつの農家さんと契約しないといけないのかしら、ともなりますね。

だから1社だけじゃないですもん、納品業者さん。
しかも、それが毎日ときたもんだ。

本当に厳しい。
家庭での調理とも飲食店とも異なりますからね。

標準化された食材を使うから効率よく作業できるのに、都度都度対応してたら間に合わないし(間に合わそうとしたらマンパワーが必要)、例えば虫食い部分が多くてそれを取り除いた分材料が減ると、多めに発注しとかないといけなくなりますね。
皮や芯などを取り除くことが前提なので食品成分表に記載されている廃棄率を見て発注しているわけですが、廃棄率のなかに虫食いは含まれてないですからね、、

一般家庭でも高価なオーガニック食材を日常的に買い続けることが難しいから、店舗や販路が限定的なわけで。
それを、低予算に抑えたい学校給食に取り入れようとするのは「気持ちはわからんでもないが」としか言いようがありません。

有機農業は確かにいいものかもしれないけれど、だからといって化学肥料や農薬が悪いかといったら、そんな単純な話ではないですよね。
そもそも食べ物に使われる薬品や添加物は、毎日摂り続けても何の害もない量(無毒性量)の1/100を1日の規定量と定められているので、どんどん摂っていいよとは決して言わないですが、ゼロにするほど躍起にならなくてもいいと個人的には考えています。

食の安全性は確かに大切です。
添加物や代替食品(例:バターの代わりにマーガリン)、加工食品を避けたい気持ちもわかりますが、悪に仕立てあげないでほしいです。
金銭的な事情や環境(販売している場所がないなど)によって、それしか選べない方もいるのです。

そして私は、特にオーガニックや無添加にこだわっている管理栄養士ではありません。
大差ない金額で並べられていたら手に取ったりするぐらいだし、色々試して自分に合う(味の好み)&続けられると感じた方を選んでいます。
その代わり、コンビニ食やカップ麺、ファストフードは多用しないように気をつけています。
好きですけどね、カップ麺もファストフードも。

改めてになりますが、食の安全性は大切です。
しかし、あまりがんじがらめにならず“あそび”を持たせて、美味しく楽しい食事の時間が過ごせるのが私の理想で、そのスタンスで食事指導をおこなっています。
もちろん、オーガニックや無添加を否定しているわけではないので、ご安心を。

***

追記(2024.4.9)
オーガニック(有機栽培)も農薬や化学肥料を使った農法も選択肢のひとつですと書かれたnoteがあったので参考に貼り付けておきます。
食事を選ぶ基準はその時々で変わっていいと思います。選ぶ側は、です。


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