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「悪い夏」染井為人

真冬になんとなく目に留まり始めて手に取った作家さんの作品。
しかしよりによって、結構、、、結構な作品であった。

なんの前情報もなく読み始め、どいつもこいつも共感もできないし、胸糞悪い人間ばっかり出てくるし、これどうなっちゃうの?
って中に、真面目で融通が利かなそうな青年が、だけどなんだか良い方へ展開してくれるのかな、、、まあ、こういう展開よくありがちだけど、、、そうなるんだろうなぁ、、、、、、、え?
えええ・・・・???

ていう、まさかのどんでん返しって言うのとは違う、ああそうなっちゃう。パターン。意外と、意外に無いかも(私が読んだ中には)

こんなに予想を裏切られる事があるだろうか。

クソ野郎だな(言葉、、、)と思った人たちの言う事が、うっかり、まともに聞こえてしまったり、危ない危ない、そっちに行っては!な落とし穴にまんまとハマりそうになる。

理想ばかり見て、夢見る事ばかり言って、希望に向かうだけでは安易に躓く世界は、妙に生々しくて現実的で。


これはミステリなのか?サスペンスなのか??
とにかく、後味が悪かった。いや、後味というか、後引く、後からジワジワ来る、とにかく、、、

最後がちょっといい感じに終わっている終わり方も「ああ、、、、、。」ってなる。いい感じは文字通りのいい感じではなく、ああ、上手いなあ・・・っていう意味の「いい感じ」紛らわしい?


終わり方。うん。これ以上は、、、うん。

だけど、意外とこれが現実に近いのか、、、もしれない。
嫌だなそんな現実。

ちょっと、全然、まとめられないなあ(いまさら)

26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす! 第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。

他の作品の作風も同じかどうかは全くわからないが、、読んでみたいなあ(怖いもの見たさ・・・)

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