秘密
東野圭吾さんの『秘密』を読みました。
少し書きたくなったのでちょっとした感想を。
この物語はバスの事故により愛する妻を失った夫の視点で物語が進んでいきます。奇跡的に事故から生還した娘。だがその体には死亡したはずの妻の魂が宿っており、そこから奇妙な父娘(夫婦)生活が始まる、、、
目の前で会話している相手は間違いなく愛する妻であるのに、肉体は娘。
夫としての自分、そして父親としての自分。二つの立場の狭間で揺れ動き、葛藤する、何とももどかしい状況の中で自らの在り方を模索していきます。
若い体を手に入れた妻への嫉妬、年頃の男子の中へ送り出す不安。
夫の苦しい心境がひしひしと伝わってきます。
そんな二人だけの「秘密」の生活を送っていく中で、二人は互いのことを想いながら将来にとってベストな選択、結論を出していくのです。
ラストの数頁で本当の「秘密」が明らかになるのですが、これがもう。。。
心が震えます。
映画もあるみたいなのでみたい!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?