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【読書録96】「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」7月編

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」(致知出版社)を毎朝読むことを日課にしているが、7月の中で特に自分のなかで気に入ったものについて取り上げる。


7月11日 足下を掘れ、そこに泉あり 宮本輝

 
 大学生の頃だろうか。宮本輝さんの小説をよく読んでいた。最近遠ざかっていたが、八十五歳まで小説を書きたいという。
 三十五歳の時に、あと五十年、小説を書け、年にニ本書けば、生涯で百編の長編小説を書けるというアドバイスをもらって目指すようになったという。
 そんな輝さんが大切にしているのが、「足下を掘れ、そこに泉あり」

 自分に与えられた仕事、自分に与えられた役割を、手を抜かずやり尽くすことが人生では大切だと思います。

 自分の足元を掘っていったら、必ず泉が湧いて来ることを忘れ、あっちに行ったら水が出ないか、向こうに行ったら井戸がないかと思っているという戒めは身につまされる。

与えられた仕事をコツコツと地道にやり続けた先に、自分にしか到達できない泉がある

 他人と比べず、今、自分がやるべきことは何かを考える。「一念、道を拓く」の精神で、自分の泉を掘り続ける。

 今の私にとても大切な精神である。

7月17日 能力を高める秘訣 鈴木鎮一


まず大切なのはやってみることです。生命は行動する者にのみその力を発揮するんです。どんな能力だって、実行を怠る者には備わらない。

 7月17日は、こんな言葉から始まる。
実行することの大切さは、多くの方が説くことである。それだけ、実行することは難しいことなのだろうと思う。
 私にとっても一番に意識したいことである。

そして、能力を高める秘訣として、他にこんな事を挙げる。

才能はあるものではなくて、創るもの

優れた才能をつくるために最も大切なことは、何度も繰り返してやる。

シンプルである。だが、難しいことでもある。

実行すること。本当、一番意識したい。思っていることと実際やることは大きな違いがあるのである。

7月20日 与えられた環境を最大限に生かす 稲尾和久


 稲尾さんが、プロ野球に入団したときに、畑投手という、スピードではとても敵わない相手と出会う。それを人生の最初の転機だという。
 畑投手には、スピードでとても敵わないと思った、稲尾さんは、徹底的にコントロールを磨いて行く。
 その経験を踏まえてこう言う。

いい選手になるためには、いかに早く自分の長所に気づき、それを伸ばす努力をするかが重要な事です。

 人と比べず、自分と向き合う。とても重要な原則である。
できないところに目が行くのも良いが、やっぱり自分らしさを伸ばす。そうありたいものである。

7月24日  人生、すべて当たりくじ 塙昭彦


 イトーヨーカドーの中国総代表を務めた塙氏。ビジネスマンの人生訓という事もあり、心に響く。

 やはり大事なのは、どのような厳しい環境でも、そこに踏みとどまって頑張ることだと思いますね。逆境や不遇の時、「嫌だ、嫌だ」と逃げ回ったり自己逃避したり、じっとしているだけでは何の解決にもなりませんから。そんな時は、自分の心を強くして、闘い、克つ以外にないんです。

 どう考えて、踏みとどまるか。その秘訣が面白い。

人事異動でも何でも世間の誰もが「外れくじ」と思う出来事ってありますね。でも、世間や周囲の人がどうあれ、自分だけは「このくじは当たりだ」と思うことが大事なんです。そのように考えたら、何事があろうと「人生すべて当たりくじ」じゃないですか

 これは、本当に取り入れたい考え方である。
自分がどう捉えるか次第。そして、前向きにとらえた方が、良い結果が得られるに決まっている。

 私も今年の4月に人事異動となった。当初なぜ?という思いもあった。
しかしこの課題の多い環境は、私が成長するチャンスである。様々なことに取り組み、その中で色々な事を吸収していきたい。

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