見出し画像

通級での学びを日常生活に汎化させるために必要な取り組み

通級指導の中での目標は最終的に日常生活や学校生活に汎化できてこそ意味があります。
そのための取り組みとして宿題や課題を与えることが必要だと感じています。

宿題は学習課題ではなく、日常生活においての課題です。対人関係や実行機能に関する課題が良いと考えます。『担任の先生に確認をしておく』や『〇〇を次回持ってくる』なども大切な課題となります。さらに言えば通級に時間通りにくることも通級においては大切な指導の題材となります。予定を忘れずに遅れることなく来れることは当たり前のことですが、通級に来る子供達にとっては難しい面でもあります。例えば13時集合だとすると13時ちょうどに合わせてきますので、来る途中に信号に引っかかるくらいのことで1〜2分遅れてしまうこともあります。その1〜2分が就職試験や受験においては大きく評価が変わります。そういった自身の特性を理解してどのように対策するかが大切です。

通級指導の中でも、環境に適応できない場面が見られます。環境との不適合な面をフィードバックして一緒に対策を考えて行くことも大切です。通級の中で練習したことを日常生活でもできるようになる為に、課題を与えて日常生活でも練習する機会を設定します。また、その結果を通級で振り返って対策を考えていきます。その積み重ねで通級での成果が日常生活に汎化されると考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?