特別支援学校教員masa

特別支援学校教員(知的部門)。ライフキネティックスクールライセンス。特支2種免許、中高…

特別支援学校教員masa

特別支援学校教員(知的部門)。ライフキネティックスクールライセンス。特支2種免許、中高保健体育免許保持。 元高校通級2年間 元民間企業勤め(営業・採用・管理職) 記事の方向性  特別支援学校に勤めているからこその気づき 同業者、支援者、保護者の方々に活用いただける内容

マガジン

  • 高校通級での実践から得た成果

    特別支援教育に関わる教員として学んだことを皆さんに役立つ形で発信します! ぜひご活用ください!

  • 認知行動療法

最近の記事

  • 固定された記事

愛着障害と発達障害の見分け方

みなさんこんにちは! 子どもの笑顔を増やしたい高校通級を担当している高校教員のmasaです! 愛着障害というのを聞いたことはあるでしょうか? 愛着障害と発達障害は似たような問題行動の傾向を示すようです。なので、問題行動の背景にある起因するもの(愛着・発達障害など)がわからないままでは対処法を間違ってしまいます。 例えば、車のエンジンがかからなくなったときに原因が特定されないと修理の方法がわかりませんよね?なので、まずは診断をします。 診断をした結果、原因を突き止めて適切

有料
300
    • 振り返りが重要な理由

      学習の活動後の振り返りは学習効果を高めるために必要不可欠です。学ぶプロセスで行われた知的活動を言語化することで、その後の学習活動をより効果的にすることができます。 ◯事前に予測していたものと結果(フィードバック)との矛盾が次への学習につながる 何か行動を起こす前には、自然と成果物を予測しながら行動しています。スポーツにおいても思い描いているプレーがあるはずです。 実際のプレーや結果と理想のギャップがあるからこそ練習するわけです。 このギャップがなく常に安定したパフォーマン

      • 初対面の保護者との懇談会で心掛けること

        保護者懇談の時期になりました。お会いする保護者全員が初対面です。保護者との関係づくりは重要です。子供たちの成長において、保護者との連携は欠かせません。 大切な子供の1年を預ける保護者にとっても、誰に預けるのか?はとても大切です。 保護者に少しでも安心してもらえる対応が重要です。 ◯第一印象を大切に 見た目や声のトーンなどは、とても大切です。 大切なことを言っていたとしてもブツブツと暗い顔で話していると相手は不信感を抱きます。 メラビアンの法則でも言われています。 大切な

        • 個別懇談について

          学校現場では保護者との個別懇談の時期となりました。保護者に来ていただいてお話しする機会はとても重要な時間です。子供達にどのような成長を実現してもらいたいのか? 保護者の願いが聞ける貴重な機会であり、そこで聞けた願いが目標を立てる上で重要になります。 ◯個別懇談の目的は? 子供の成長を促進するために親と学校が同じ方向を向くための機会。そのためには、双方の方向性を出し合い建設的な話し合いを行う。子供の人生がより豊かになるためにベストと思われる支援の方向性を見つける。 方向性が

        • 固定された記事

        愛着障害と発達障害の見分け方

        マガジン

        • 高校通級での実践から得た成果
          9本
          ¥500
        • 認知行動療法
          2本

        記事

          新人時代の安請け合いのすすめ

          ◯基本は『はい!喜んで!』 新人時代は仕事から雑務までいろんなことを頼まれやすい立場にあります。年齢や実績を重ねたり、役職が上がることで頼まれづらくなります。新人であっても断ったり嫌な態度をとっていると敬遠されます。 次第に頼まれる量が物理的に減っていきます。 ◯ある程度の失敗は織り込み済み 新人時代はある程度、失敗が許容されています。だからといって気軽に失敗しようというわけではありません。要は、失敗が許されない頼まれごとはないということです。 ある程度の失敗は許容され

          新人時代の安請け合いのすすめ

          食育の効果を高める方法

          特別支援学校で働く中では食事においても個別の配慮が必要です。 また、特別支援学校に限らず食育は大切です。生存のためだけでなく食事から学びや情緒的な面の発達も促す効果があると考えます。 ◯食べる動作を知る 食べ物を口に含み、噛んで飲み込むまでには工程があり、さまざまな体の部分が関連しています。 例えば、口を閉じないとうまく食べ物を飲み込めません。試しに口を開けたまま食べ物を飲み込もうとしてみてください。 うまく飲み込めないと思います。 また、舌を使って食べ物を歯の上に

          食育の効果を高める方法

          子供のレベル(ボディーイメージ)に応じた指示や支援の方法

          ボディーイメージと言葉や概念が結びついている状態であれば、口頭指示のみで理解して行動に移すことができます。 例えば、『右手の中指を曲げて』と言われた時に右手の中指が正しく理解できている子供は指示通りに動かすことができます。 しかし、ボディーイメージができていなかったり、イメージと概念(右や左など)が結びついていないと指示を聞いても理解ができません。 こんな時には、指さしでの指示を行うことで視覚的に動かすべき箇所が見えます。 それでも難しいこともあります。 その場合は動

          子供のレベル(ボディーイメージ)に応じた指示や支援の方法

          子供を表面だけでは判断してはいけない理由

          特別支援学校、小学校、中学校いずれであっても子供のタイプは様々です。 活発な子供もいれば、おとなしい子供もいます。 どうしても活発な子供とのやりとりが増えがちです。 おとなしい子供との関わりが少なくて得られる情報量に偏りが出ることも少なくありません。その度、反省しています。 今回もクラス委員を決めるホームルームの時間に活発な子とそうでない子とでは関わる量に差ができていました。 なかなか委員に立候補できずにいる子供がいました。ムスッとしているので、私は意欲が低いのかなぁと

          子供を表面だけでは判断してはいけない理由

          特別支援学校に通う子供たちと通じ合うための考え方

          特別支援学校に通う子供たちと初めて会ってみて、言葉を中心にやり取りすることが難しい子供たちが多くいます。 そんな子供たちの伝えたいことがなかなか理解してあげられない状態がもどかしくて仕方ありません。 そういった中で相手の立場に立つことの重要性を感じています。さらに、これまでの考え方の変容の必要性も感じています。 子供たちが何を思い、何を感じているのか? 感じていることがなんなのか本人さえもわかっていないケースも含めてです。 我々も感覚としては感じながらも言語化できてい

          特別支援学校に通う子供たちと通じ合うための考え方

          新規採用者は即レス、即報連相が武器になる理由

          新しい環境では分からないことだらけです。業務の中核はもちろんのこと、備品の場所や管理方法など細かいこともいちいち聞かないとわかりません。 何もかもがわからないので、物事を進めるにも時間がかかります。 例えば、必要な書類を印刷するにも支給されたばかりのパソコンでは印刷するためのプリンターに繋ぐところから始めないといけません。 すでにインフラが整っている職場ばかりではありません。 1から働く環境を整えることが必要です。 ◯悩んでも解決しない 1年目は役割もなく、ゆっくりと

          新規採用者は即レス、即報連相が武器になる理由

          リスクヘッジに重きを置く現場

          特別支援学校で勤務し始め、子供たちの情報を共有する機会が何度かありました。ほの情報共有の際、違和感を感じる面がありました。子供たちの成長を育むために何が必要なのか?考えるというよりも、身を守るための留意点のようにも感じました。 このままでは誰のための学校なのか?わからないです。ある種一番支援が必要な子に教育が届かない可能性があると感じました。

          有料
          800

          リスクヘッジに重きを置く現場

          新しい環境で重要になるググり力

          特別支援学校に勤めてみて、生徒の情報を共有際に初めて聞く病名や医薬品名が多いし、やたらと種類があります。 勉強不足であることも間違いありませんが、とにかく多いです。全学年での話ではなく1学年の情報共有でも、すでに5〜10種類は新しい病名や医薬品名を聞きました! これだけ多いと後で調べようでは覚えてられません。調べずに終わってしまいます。 全てはわからずともその場でググるのが適当だと思います。 さらに深く学ぶ際には、書籍などを活用することが重要だと思います。 あれやこれや

          新しい環境で重要になるググり力

          新年度初めの事務手続き負担軽減について

          常勤講師から特別支援学校の新規採用者となり雇用形態が変わります。それに伴い、給与口座の登録、通勤手当、扶養手当、社会保険に関わることなどなど必要な書類や事務手続きが必要になります。 私の場合は提出すべきものが12枚です。 さらに、給与口座の登録はシステムでするのですが、扶養手当や児童手当も同様にシステムで行います。それは、いいのですがそれに伴い過去の源泉徴収票から年収を調べたりすることも必要です。 それらを知らされるのが4/1で提出期限が4/3です。 学校によるかもしれま

          新年度初めの事務手続き負担軽減について

          研修は本質的なことを学ぶ場

          初任者として研修が始まりました! 研修ではHOW TO的なことも学びますが、大切なのはHOW TOの元となっている本質的なことです。 例えば、自己紹介の具体的な方法を学び同じ手段でやったからといってもうまくいくかどうかはわかりません。 その場にいる人の年齢や趣味嗜好、性別などなど要素が異なりますし、自己紹介をする人のパーソナリティーも異なります。 重要なのは、なぜその方法がうまくいっているのか?なぜ?を深掘りすることが大切です。 具体を真似るのではなく、抽象的な本質を見

          研修は本質的なことを学ぶ場

          辞令交付式で感じる生産性向上の伸び代

          4月1日から正規採用として働くこととなりました。それに伴い辞令交付式がありました。約400名の新規採用者が一同に集まり、辞令交付や教育長の話、新規採用者の宣誓がありました。 働き方改革を進める上で、式典などの運営の効率化が実現は必要不可欠だと感じました。 ◯無駄な時間 まず、事前に案内されていた時間が10:15でした。10:15には着席完了し、そろそろ始まるなと空気を感じた新規採用者は静まり返る中、運営の方から『10:30からリハーサルします。もうしばらくお待ちください

          辞令交付式で感じる生産性向上の伸び代

          心機一転!特別支援学校に勤めることになりました!

          この4月1日から特別支援学校の高等部知的部門で働くことになりました! 昨年度までの2年間は高校通級担当として特別支援教育に携わってきました! これからは同じ特別支援教育と言えども初めての環境下でのスタートとなります! 心機一転1から学び直したいと思います! このnoteでは同じく学んだことのアウトプットの場として活用します。 その結果、読んでくださる方のお役に立てれば幸いです。 これから学ぶ立場だからこその視点で書いていきたいと思います! よろしくお願いします!

          心機一転!特別支援学校に勤めることになりました!