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左右の協調性は取れてますか?

みなさんこんにちは!
子どもの笑顔を増やしたい高校通級を担当している高校教員のmasaです!

人間の体は左右対称にできています。うまく左右の手や足を使いこなせないと運動はもちろんのこと、学習面でも影響が出てきます。
そんな子供たちの様子の中で下記の項目について、チェックしてみてください。

  • 縄跳びの交差跳びできますか?

  • スキップできますか?

  • 右と左を間違えませんか?

  • 割算できますか?

右と左の協調性を高めるためには右脳と左脳の連携がうまくできないといけません。

〇縄跳びの交差跳び、スキップの共通点は??

これはどちらも交差運動です。
交差運動以外にも要素はありますが、一つの要素として交差運動であります。

交差跳びであれば、右手と左手が交差できないことには上手くいきません。

左右の協調運動は脳の発達と大きく関係しています。

〇左右の協調性

3歳から4歳になると身体の両側を同時に使う動きを習得しますが、この動きを「正中線を越える動き」とよびます。片方の手、足、目を反対側のもう片方の手、足、目の位置に動かすことのできる能力のことです。

左手を右ひざにタッチしたり、右手を左ひざにタッチ。これを交互に行う。
フリスビーを右手で持ち、体の左側に一度構え、右手で投げる。

ほかにも、肘を掻く、脚や腕を組むなどのような正中線を越える動きを私たちは日常的に行っています。この運動は、左右の脳の連携を発達させ、様々な運動能力や認識能力の適切な発達のために重要です。

正中線を越える動きをするのが苦手な子どもは、読み書き、日常の身の回りのケア、スポーツや身体を使うことが苦手な場合がよくあります。これらの動きをするときには、左腕と右脚、または右腕と左脚を同時に使う必要があるからです。

「働く手」と「補助する手」の役割がはっきりしてきたら、脳が成長し側性化しているという印です。正中線を越える動きができているということを意味します。

「働く手」と「補助する手」が支え合って能力を発揮するためには、左右の脳がコミュニケーションをとりあう必要があります。正中線を越える動きを避ける子どもは、左右のコーディネーションが苦手です。絵を描き、色を塗り、字を書き、食事をし、物を投げるときなどに、利き手がまだ定まらずに両手を使っている場合がおおくみられます。

◯正中線を越える動きの重要性

身体的にも、脳にとっても正中線を越える動きはとても重要です。この動きが足りないと左右の脳の連携がうまくいきません。左右の脳には、それぞれ異なった役割があるため、脳梁を通して左右が連携し、学習と動きを調整することが重要なのです。利き手で正中線を越える動きは、利き手の手先が器用になるための訓練になります。

正中線を越える動きを避けると、両手がほぼ同じ割合で動かされ、そのために利き手の発達が遅れ、手先が本来ほど器用にならないかもしれません。

◯両側能力が発達しない子どもへの影響

発達の遅れがある子どもの多くは、正中線を越える動きが自然にできません。取ろうとする物に近い方の手を使うことが多く、これが利き手の発達と左右の脳の連携活動の発達の遅れに繋がります。

正中線を越える動きが苦手であると、読書力が弱くなります。左右の眼球は、ページの左右を追って動きますが、正中線にくると動きを止め、まばたきをして焦点を再度あわせなくてはなりません。この時にどこまで読んだかがわからなくなってしまうことが多いのです。書くことにも影響があり、左から右へ字を書く場合、斜めの線が正中線を通過するときに紙の途中で持ち手を変えなくては書けないことがあります。

また、両手を使っている場合が多いので手先が器用にみえることがありますが、実は神経プロセスの問題をかかえているのです。左右の脳の連携が弱く、そのためにコーディネーション能力や運動調整能力が低く、上位能力を獲得するのが難しくなります。このような子どもたちは、多くの場合どちらの手も不器用です。

〇我慢できますか?善悪の判断できてますか?

悪い事だとわかっていてもやってしまう。よくよく考えれば、すぐにバレるのに嘘をついてしまう。こんなお子さん周りにいないでしょうか?

人間は本能では〇〇したいっと思っても状況などを見たときに今ではないと思うと理性を働かせて我慢する事ができます。

小さいときは無理だとしても、成長と共に場をわきまえる力が身についてきます。

そういった衝動的な行動を抑える力が育っていないと何でそんなことするの?と言いたくなるような行動が出るわけです。

逆もあります。
抑える力が優位に働き過ぎる結果、自分自身を抑え過ぎてしまってしんどくなるケースもあります。

◯ラジオ体操は良い!

ラジオ体操は体の前で腕を交差する動きがあります。
正中線を超える動きを体操の中で行えるので、良い体操です。

目だけを左右や上下に動かす動きも良いです。目を正中線を超えてうまく動かせない子供は正中線を越える際に瞬きをします。

即効性はないですが、積み重ねで左右の脳の連携には少なからず良い影響を及ぼしてくれるはずです。


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