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自信をつける方法(Change The label)

こんにちは、まさ@アラフィフです。

先日noteを読んでみたい本としてあげた「Change The Label」という本をKindleで購入してみましたが、とても素晴らしい本でした。

筆者は加藤史子さんというメンタルトレーナーの方で、講演活動や研修講師などの多数の実践を通じて得られた事例を紹介しながら、彼女が提唱するChange The Labelという「自信」のつくり方を提唱している本です。

今回noteでは本書で述べられているChange The Labelの内容と個人的に参考になった点を紹介したいと思います。

ラベルを替えれば人生が劇的に変わる

この見出しは、書籍の第2章のタイトルです。この「ラベル」というのは文字通りにその人を表すレッテルのことです。

私達は自分の評価に対して、子どもの時からどうしても他者から言われてきた事を鵜呑みにして、自分にそのレッテルを貼り付けてしまい、そのキャラクターで生きてきていると筆者の加藤さんは説明します。

例えば、「傷つきやすくて泣き虫」、「シャイ、引っ込み思案」、「人見知り」、「横着」、「へそ曲がり」、「運動音痴」など、自分の意思ではなく周りから言葉で言われた事を受け入れて、ついつい自分はそういう人間なんだとラベルを張ってそうしたキャラを演じて生きている人が多いそうです。

しかし、このようにマイナスのラベルを自分で貼ってしまうと「自分で認識したように、周りの人はあなたをそう見る」と加藤さんは強調します。逆にいうと、「そのラベルを貼り替えれば自信が持てるようになるだけではなく、望むような現実をつくり出すことができる」という事です。

本書の言いたいことは正にこの箇所に集約されていて、この部分が腑に落ちるかどうかで読者における本書の価値が決まると思いました。

なお、本書ではラベルの貼り替えに関する具体例をたくさんあげています。
一例ですが、あるNHKの番組でスペイン人のフットサル日本代表コーチの方が小学生を指導する場面で、弱気のプレーをしている少年に対して「君は日本のネイマールだ」という言葉をかけます。その子は素直にその言葉を受け止めて「弱気なプレーしかできない自分」と言うラベルを「日本のネイマール」と言うラベルに貼り替えて、以降強気なプレーができる少年に変化したそうです。

このような自己概念(セルフイメージ)や信念(信じている考え方)を変えることで環境(場所・相手)を変えると言う考え方は、NLP(神経言語プログラミング)の権威、ロバート・ディルツ氏が「5つの知覚フィルター」と名付けています。
この知覚フィルターは上位から「自己概念」、「信念」、「能力」、「行動」、「環境」とあって、上位の知覚フィルターが変化すると下位の知覚フィルターに影響を与えるそうです。そしてこの「自己概念」や「信念」を変化させること=ラベルを張り替えることが、自分の「行動」や周りの「環境」も変え、結果として自分に「自信」がつくことにつながるのだそうです。

ラベルの貼り替え方

ではどうやってラベルをつけるのかですが、本書で紹介している方法は至ってシンプルです。

①自分自身にどんな(マイナスの)ラベルを貼っているのか見つける。
 例:弱気、シャイ、あがり症、話し下手
②自由にラベルを貼り替えられるとしたら、どんなラベルがいいのか考える。
 例:困難を強さに変えられる奇跡のリーダー、逆境をバネにする鉄の心臓を持つ男

このラベルをつける際のポイントは「周りに言わなくてもいい」と言う点です。ですので、誰からも否定されませんし恥ずかしいことはないので、貼りたいラベルを自由につけることが重要です。事実とは関係なく「世界一◯◯◯な人」と名付けて、一向に構いません。

このように、自分のありたい姿についてラベルを貼り付けることで気分が変わったり、未来にワクワクするなどの内面の変化が起きるそうです。そうすることで自己肯定感も上がり、行動にも変化が出てくるんだと思います。

本書ではラベルを貼り付けることで「プラスのサイクルを作ろう」と言います。そのためには、最初の自分対する認識の部分(ラベル)の変えることが重要で、そのラベルの変化により内面と行動が変化し、周りの見る目や関係性が変わると言う「プラスのサイクル」が生まれます。非常にこの考え方はわかりやすいですね。

本書はこのラベルの貼り方以外にも「自信」を持つための様々な手法を紹介していますので、ぜひ興味のある方は手に取って読んでみてください。

承認欲求の呪縛から解放していくこと

最後に少しだけ感想です。マズローの欲求5段階説という非常に有名な考え方がありますが、今回紹介した「Change The Label」は、その一番上の段階の「自己実現欲求」を満たすための具体的且つ実践的なアプローチを多数紹介している本だと感じました。

一方で今の時代は、ロングセラーにもなった『嫌われる勇気』でも語られていますが、マズローの欲求5段階説の4段階目にある「承認欲求」を求める人が非常に多いなと感じます。

この承認欲求(他者の承認、もしくは自己の承認)を重んじる人は、他人の評価に振り回されたりまたは自分の意見に固執してしまうので、前者は周りから評価されないと自信がなくなりますし、後者は自信ではなく過信のため周りの人々からは認めらないので、どちらも結果的に自己ありたい姿(自己実現)にはつながりません。

今回ご紹介した「Change The Label」は、こうした「承認欲求」の呪縛から解放するための1つの手法として使えるかなと感じました。自分も管理職という部下の成長を考える立場ですが、この承認欲求が邪魔する場面は多々あるので、今回の「Change The Label」の手法を部下にも提案してみようと思いました。

以上、「自信をつける方法(Change The label)」でした。

今日もまさのnoteにお付き合いいただき、ありがとうございました。週2回以上を目標に様々なテーマでエッセイや体験談を書いていますので、またのご訪問よろしくお願いします。

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