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私の内側03 アート思考「ハウ・トゥ アート・シンキング」/「13歳からのアート思考」

ハウ・トゥ・アートシンキング
閉塞感を打ち破る自分起点の思考法
若宮和男著

◆この本との出会い

私は、大学院で、ビジネスの理論を学びました。あわせて、世の中のほとんどのことには、正解はなく、あるのは、最適と思われる解のみで、様々な解の中から、ひたすら最適なものを探し、選び出すのが、経営だということも理解しました。
しかしながら、理論、定石に沿って考えると、皆、おおよそ同じような答えにたどりついてしまいます。学校なら、あるいは、パイが広がり続ける、高度成長期であれば、それでもいいかもしれませんが、急速に進化し、不確実なことが多く、多様性に富む、今の社会では、平均、人並みでは、後れを取ってしまい、勝ち残れないだろうと思います。
結局、理論は学んだけれども、理論に頼り過ぎれば、人と似たことをすることになり、なかなか勝ち残れないのではないかと感じ、私は、もやもやを感じていました。

そんな時、出会ったのが、ア-ト思考でした。そのとっかかりは、「13歳からのアート思考」(末永幸歩著)という本でしたが、その後、「アート思考」への関心を深めて、巡り合ったのが、この本「ハウ・トゥ・アートシンキング」(若宮和男著)でした。
 
私自身、子どものころから、人とは違うことを考えることが好きで、その部分では、優れている?と自覚しています。ただ、人と同じことがいいとされる日本の社会では、ちょっと異質に見られ、肩身の狭い、過ごしにくい感覚も持っていました。
しかし、この本を読み、それ(=個性)は、いいことで、むしろ、違うということが、これからの社会においては、武器になりうるということが、私の心に、深く刺さりました。

◆この本から得たものは、「違うこと」はいいことだという自信

大学院で、主に、論理思考を学び、少しだけ、デザイン思考もかじりました。
論理思考は、論理的に顕在課題を分解して考え、デザイン思考は、共感的に潜在課題を見いだして解決するのに対して、アート思考は、自分の内から溢れ出る、自分がやりたいことを大事にする、そこを起点とする思考方法です。そのため、当然、人によって「違い」が出てきますが、その「違う」ことがいいこと、自分の武器となると捉えます。
 
そして、アート思考は、対象を、自分以外の事象ではなく、自分の内面に源泉を求めますので、未知のもの、少なくとも、世の中の主流でないものが生まれる可能性が高く、今とは違う、未来を生み出す力となりえると理解しました。
すなわち、これは、キャリアアンカー診断で、「純粋な挑戦」を志向すると出た、私の好きな、得意だと思っているエリアと重なることで、今のまま突き進めばいい、と感じることができました。
つまり、この本から、私が得た最も大きなものは、「自信」でした。

◆今後、どのように生かしていくか?

自分の得意なものに、「自信」を持った限りは、自分を信じて、そこを進んでいくことが、重要だと思っています。
アート思考だけでなく、大学院で学んだ論理思考、デザイン思考、コンピュータ・データ思考を駆使して、課題解決を試みますが、それでも、根はアーティストでありたいと思います。
自分の内面から溢れ出る、思考、感覚、思いをしっかりと、社会問題を解決する方向を見据えながら、表現していきたいと思います。そして、私の思考が、今という時に限らず、仮に、今はできなくても、「1000年後の人類に影響を与えるアーティスト」でありたいと思っています。
そのために、自分が人生を通して、考え抜いた思考を、ベクトル化し、いつか役立つときのために、それが、仮に1000年後であっても、活かされる時まで、しっかりと残したいと思っています。それに足る質の思考と、システム(方法、手段)を打ち立てることが、今の私が目指すものです。

参考:13歳からのアート思考
末永幸歩著


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