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第15回 天国のマスターからの贈り物

こんにちは。PRISMDESIGNの小林です。

焙煎の失敗にもなれてきた頃 
アロマ珈琲の北村さんが訪ねてきてくださいました

前回のお届けした
初焙煎のコーヒー
が美味しかったこと
この機械を使えるなんてすごいなど
お褒めの言葉を頂きました。

ただ 前回の焙煎から
あまりに長い間
失敗が続いており、申し訳ない気持ちになりました。
そこで 
現在の状況を 正直にお伝えすることにしました。

こちらの話を うんうんと それは嬉しそうに聞いていらっしゃったのが印象的だったのを覚えています

僕が話し終えたあと 
5冊ほどのノートを取り出して

「主人の焙煎ノートが出てきたの。参考になればいいのだけれど…」

そういって 僕の前にノートを置かれました。

時間の経過と共に
コーヒーの煙で燻された そのノートは
あたかも財宝の在り処を記した古地図のようでした

焙煎日 豆の種類 量 天気 焙煎時間 
そして その時の気づきなどが 
びっしりと書き込まれたそのノートは
マスターがどれだけ真剣に 
毎回の焙煎に向き合われていたかを 
静かに 物語っていました。

北村さんからノートをお預かりし 
読み進めていくことで
僕たちの焙煎は 劇的に改善し始めます

時間の経過と火加減や 
どのタイミングでドラム内に空気を入れ込み 
庫内温度を落としながら どう焙煎を進めていくか
この焙煎機と共に歩んだ苦悩や 
道のりがそこには記されていました

アロマコーヒーでは
その時々で焙煎具合や豆の種類など調整し 
配合した上で
お客様へより美味しいブレンドコーヒーを
提供されていたようです

ベースとなる豆は ブラジル コロンビアなのですが
いろいろな豆を取り入れ 常に新しい味を追求していた記録が残されていまいた

今はまだ 焙煎もままならない僕たちですが  
マスターが目指していたものが見えたことで 
目標が明確になりました。

また一つ宝物が増えました。

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