とりこし苦労はつらいよ。

ふと休める時間ができると、いつも頭に浮かぶのが「死ぬこと」についてだ。
死後が自分の行方の予想がつかないもんだから、不安になって恐ろしく感じるのは仕方ない。
ひどい時には息が荒くなり、吐き気を催してしまう。

「とりこし苦労をするタイプ」と、周囲の人がわたしに言った。
たしかに。まだ起きもしていない未来を予想し、それに対し勝手に不安になり、ずっとソワソワしてしまう。
酷い妄想にがんじがらめの人生。トホホである。

そんなとりこし苦労人のわたしは、最近、祖母の死期、愛犬の死期について考えている。
人にも犬にも平均寿命がある。
祖母と愛犬はそれぞれ、その寿命にゴール目前というところだ。
昔に比べれば、2人は長生きしているかもしれない。
だとしても、すぐにも不老不死の薬を手に入れて永遠に生きてもらうか、それが無理なら自分の寿命を2人に捧げたいほど、長生きしてほしい。

出会いがあるから別れがある。
別れがあるから出会いがある。
後者の文があるから、みんなは別れをポジティブに受け入れられる。
しかし、それができれば、わたしは苦労することなどない。

たまたま今の時代生まれの家族だが、たまたまという言葉よりもっと的確な言葉があると思う。
くさい言い方をすると、奇跡だと思う。それもかなりすごいやつ。

同じ時代に、同じような顔して、同じ出来事を経験する。
どれをとっても奇跡的な事実。
そんな奇跡が、日本のあちらこちら、海を渡った向こうの国にも存在するとは。
面白い星、地球。
こんな生き物いっぱいの場所、ほかにはないんじゃないのかな。
生きたい生きたいと思っている動物たちがたくさんいる。
そして、そういう意思とか希望がある時ほど泣いてることって多いよね。
涙の裏にある思いとか、できるだけ共有してたいよ。

だから、涙を流す人たちが報われるような仕事をしたいです。
奇跡的に同じ時代に生きてるもんどうし、生きることの尊さに感動して、一緒に噛みしめたい。
そのためにも、やらなきゃいけないこと、積み重ねなきゃいけない過程がたくさんある。
はードキドキするわー…。

まだまだ、とりこし苦労はやめそうにない。

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