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原稿を読み返す

去年、書いた原稿を読み返してみた。数ヵ月ぶりである。
推敲ではなくて、ただ読む。少し離れていたから、作者としてではなく、読者を意識して目を通す。
そんなに枚数は多くないのに、時間がかかった。普段、原稿を読んでもらうということはその人の大事な時間を使っていただいているのだなと改めて思う。
結果、いまいちだなと思った。めちゃくちゃ悪くはないかもしれない。でも読後感がよくない。ラストが弱いし、ところどころ弱い。そしてどうしてかはわからないけど、読み進めにくい。はよ終わらんかなと自分でも思ってしまったので、他の人もそう感じるだろう。
漠然とした言い方だけれど、もう少しカラっと書きたい。湿度が高いとしんどい。湿度が高いならせめて純度をあげないと、と思うけれど、この作品は無理だろう。
時間をかけて取り組んでみようかなと思う。構成力は皆無なので、そういったことも少し意識してみたい。今年は長期的に取り組む作品と短期で仕上げる作品、どちらもバランスよくできるといいな。
800字の小説から始まり、1600字、5000字、1万字、3万字、ようやく6万字くらいまでたどり着いた。書き始めて6年程度。
短編も長編も難しさは変わらないなと個人的には思う。推敲は長い方が圧倒的に大変だけれど、短編だから楽だというものでもない。
書くべきところ、書かなくていいところは悩む。枚数制限がなくても「本当に必要か」というのは常に考える。かといって書かなさすぎると読者は消化不良になってしまうから難しい。
10年は続けようと思うので、あと4年。きっとあっという間。
いい小説を書きたいと思うし、いい小説とは何か、いつも考えている。
宮本輝さんが言っておられたように「小説を作るのではなく、小説が生まれる」ような感覚になるのだろうか。
わからないことだらけ。それでも楽しい?
イエスと言っておこうと思う。4年後のわたしに。


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