見出し画像

(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書85 お弁当と情報デザイン

お弁当と情報デザイン

お弁当作りと情報デザインは、多くの共通点を持っています。
お弁当に例えながら、情報デザインの重要な要素を考えてみましょう。


幕の内弁当は、多様性とバランスが特徴です。
様々なおかずが一つの箱に詰められており、
その多様性は情報デザインの比喩として使えるかもしれません。
しかし、印象に残るお弁当、つまり印象に残る情報デザインは、
必ずしも幕の内弁当ではないのです。


幕の内弁当の特徴である多様性は、情報の伝達を難しくすることがあります。
一つの箱に多くの情報が詰まっていると、受け手はどこに注目すれば良いのか、
どの情報が重要なのかがわかりにくくなります。
情報の過多は、受け手の理解を妨げる可能性があります。


一方で、一つのテーマに絞ったお弁当は、そのテーマが明確であるため、
受け手にとって理解しやすいものとなります。
例えば、「海鮮弁当」や「焼肉弁当」といった一つのテーマに絞ったお弁当は、
そのテーマを強く印象づけることができます。
情報デザインでも同様で、一つのテーマやメッセージに絞り込むことで、
その情報が受け手にとって印象深いものとなります。


情報を伝える際には、何を伝えるかだけでなく、何を伝えないかも重要です。
全ての情報を詰め込んだ幕の内弁当は、見た目は豪華ですが、全てを味わいきれないかもしれません。
一方、選択と絞り込みを行ったお弁当は、その一品一品が際立ち、全体としての印象も強くなります。
情報デザインにおいても、情報の選択と絞り込み、そしてその伝え方が重要となります。


印象に残るお弁当は、必ずしも幕の内弁当ではありません。
同様に、印象に残る情報デザインも、全ての情報を詰め込んだものではなく、
選択と絞り込みを行ったものが効果的です。
情報デザインにおいては、情報の選択と絞り込み、そしてその伝え方が重要です。


お弁当作りのように、情報を「おいしく」提供するために、情報デザインの「お弁当作り」を楽しみましょう!

Think Universality.

Think Difference.


m.m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?