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p.6|社員大学は企業内サロン

slackを用いたプロトタイプ作り

私の思い描く「社員大学」は、正社員や派遣社員などの区別をせず、誰にでも平等に開かれている学びと交流のプラットフォームです。

そんな妄想でしかない「社員大学」ですが、実際に価値ある取り組みなのかを検証するためにプロトタイプ作りを始めています。そのプロトタイプを用いて試験運用を行い、そこでの価値検証の結果をもって今後の方針を決めたいと思います。

今回のプロトタイプ作りでは、気軽に使えるということでビジネスチャットツールのslackを使用することにしました。また、そのslack上のチャンネル(会話する部屋のようなもので、全体公開も、関係者のみの非公開も自由に設定できる)を目的ごとに細かく作成することにしました。基本的には全てのチャンネルを全体公開のオープンなものにして、誰でも興味があるチャンネル内の会話を見ることができ、興味があれば自由に参加できるようにする方針です。

以下がslack上でのチャンネルのイメージです。目的やテーマ別に会話する部屋を分けています。

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slackにおけるチャンネル設計

社員大学は各社員の好奇心を大切にした「好奇心ドリブン」の自主的な組織体であり、インプット・コミュニケーション・アウトプットといった好奇心サイクルを上手く回す場でありたいと思っています。slackのチャンネルについては、この好奇心サイクルが上手く回るように、全体のバランスも考慮した設計を行うようにしています。

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1.学部

知識のインプットの場として、大学と同じように学部を設けています。現時点では、語学や歴史など「教養」を養うためのa学部(liberal Arts)、マーケティングやファイナンスなど「ビジネス」に関することを学ぶb学部(Business)、プログラミングや現場改善技法など「ものづくり」に求められる知識を学ぶe学部(Engineering)の3つの学部を予定しています。それぞれの学部には、さらに学科も紐付けであり、その学科ごとにslackチャンネルを作成してあります。もちろん自分自身の専門以外の学部への参加も可能であり、ド文系の私もe学部に所属してAIプログラミングなどにも挑戦してみたいなとか、企画元の人間ではありながらも参加にワクワクしています。

2.部活

部門や職種などの業務軸によるグループではなく、趣味や興味関心などのプライベート軸によるグループで活動できる部活やサークルなどの場を設けることにより、参加社員間のコミュニケーションの種類や機会を増やしたいと考えています。ここで築いた人的なネットワークが、業務面での協力に活かされることも期待しています。

3.共有

社員大学に参加している社員全体での情報共有のための共有チャンネルも数多くチャンネルを立てようとしています。例えば、重要だと思われるニュースを共有するチャンネル、オススメの本を共有するという図書館のようなチャンネル、業務でもプライベートでも何か共有したい良いことがあったら気軽に書き込めるチャンネルなどなど、様々な切り口で自由に書き込めるチャンネルも設計しています。

4.企画

インプットした知識やコミュニケーションで築いた関係性を発揮するアウトプットの場として、複数の新商品プロジェクトやイベント企画なども走らせたいと考えています。また地方創生に貢献するような活動など、社員がワクワクを感じる企画であれば、難しいハードルをあまり設けずに気軽にアウトプットできるようにしたいと思います。現時点では、社内技術展の企画、ハッカソンの企画、学生向けイベントの企画、標高1600メートルの高原で豚汁を食べるだけの企画、社内技術を用いたユニークな新製品開発プロジェクトなど、既に複数のテーマが候補として挙がっています。

5.研究所

大学で置き換えると大学院に近いイメージですが、特定の分野について深く研究していくような場も創りたいと思っています。詳細は内緒ですが、AIに関する研究所など、当社の将来的な競争力に繋がるような研究テーマを複数走らせたいと思っています。

そして試験運用へ

社員大学という妄想はslack上では既に形となり、まだ少ないですがコンテンツも貯め始めています。そして先週末くらいから希望メンバーに協力してもらい社内での試験運用を開始しました。

妄想で終わらせず、実現に向けて実際に取り組みを始めています。上手くいくかどうか分かりませんが、とりあえず楽しみながら価値検証をしてみたいと思います。

※社員大学の構想にあたっては、関わらせていただいたオンラインサロンからも大きな影響を受けています。当社の社員大学は、企業内サロンとも呼べるような位置付けのものだと思います。

以上


大好きな柿ピーに使わせていただきます✨