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仏教に学ぶ生き方、考え方「感謝して生きる」

 最近よく、「感謝しましょう」という類のことが言われています。

 スポーツ選手でも、感謝しながらプレイしたほうが、パフォーマンスも上がり、よい結果に結びつくことが多いようです。

 ではなぜ感謝をすることが、よい結果に結びつくのでしょう?仏教的にはどう考えていくのでしょう?

 例え話として「コップに入った水」の話が有名です。

 コップに半分の水が入っていました。これを「半分しかない」と感じるか「まだ半分もある」と感じるかで期待感が全然変わってきますよね。

 でも例えば十個のコップにそれぞれ擦り切れまで注がれた水が入っていたとします。

 それをみんな他の人が持っていって、最後に水が半分のコップをもらえたらどう思うでしょう?

 きっと、「少ないな~」とか、「早く来ていっぱいのコップを取ればよかった」と思うでしょう。

 逆に他のコップは空っぽで自分だけが水が半分のコップを手にしたら、どうでしょう?

 もうどう思うか言わなくてもわかりますよね?

 このように人間の幸せは、周りにとても影響されているのです。どんな幸せな状況も、周りと比べて劣っていれば、不幸と感じる、そういう煩悩が私たちにはもれなく備わっているのです。

 仏教の教えは、「周りと比較している幸福」を「自分だけが感じる幸福」に置き換えるためにあると言えるのではないでしょうか?

 スポーツで言えば、もう試合に出られているだけで十分に幸せなのです。
「この世に人間として生まれて、健康に育ち、周りの応援する環境と支援があって」試合に臨めているわけですよね?

 今このときに感謝を申し上げることで、そういうことを意識し、より頑張れるのではないでしょうか?

☆今日の一句☆

 今ここに
    いることすでに
          有り難し


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