プログラマ以外にも有用なUNIX哲学

プログラマは大抵黒い画面を触ります。
その黒い画面の先には色々な接続先のコンピュータ、いわゆるサーバ等があるのですが、そのサーバの元になるOSをUNIXと言います。
物凄く大雑把な説明ですが、サーバに限らず、今のOSの殆どがUNIXをベースに出来ています。Windowsは別です。macOSはUNIXだと思って良いです。Linuxというのもそうです。
*このOSの話題はかなりハードコアな人を召喚してしまうので、ここまでにします。

僕が今書きたいのは、OS自体ではなく、その作り手の考え方です。
手っ取り早いので、Wikipediaを見た方が速いし、適切です。

UNIX哲学

1. 小さいものは美しい。
2. 各プログラムが一つのことをうまくやるようにせよ。
3. できる限り早く原型(プロトタイプ)を作れ。
4. 効率よりも移植しやすさを選べ。
5. 単純なテキストファイルにデータを格納せよ。
6. ソフトウェアを梃子(てこ)として利用せよ。
7. 効率と移植性を高めるためにシェルスクリプトを利用せよ。
8. 拘束的なユーザーインターフェースは作るな。
9. 全てのプログラムはフィルタとして振る舞うようにせよ。

このUNIX哲学はプログラマ以外の方にもビジネス上で参考になると思います。
全てが重要で、全てが参考になるのですが、一つだけどうビジネス上で参考になるのか説明します。


「効率よりも移植しやすさを選べ」

日本の労働はジョブ型ではなくメンバーシップ型でした。ここでどちらが良いのかは書きません。両方良い面と悪い面があります。
ただし、全体の社会として考えると、「転職しやすい、副業、働き方改革」など、現代の政府の流れを鑑みると明らかにジョブ型の流れです。

そして、ジョブ型とは何か?職務範囲の明確な定義が必要です。
それを、UNIX哲学を踏まえていうと、その職務は人に依存しないように。転職しやすい仕組みにすべきです。

今いる人の効率より、汎用的な状態にすることです。
属人的な運営は、ある程度機能しますが、やりすぎると手がつけられません。安定性や永続性は低いです。

どうでしょうか?「UNIX」と「組織運営」、紐付きましたか?

UNIXはそのOSという性質上、長く確実に安全に使われる必要があります。
そう言った視点では「透明」「シンプル」「接続部分の一貫性」は重要な要素で、それはビジネスにも言えるということですね。

僕はサービスを考える上でUNIX哲学はかなり参考にしていて、昔から頭の隅にあるものです。時々見返していますが、その度に発見があります。

コンピュータ関連のこういった「格言」的なものはかなり多くあります。他にもあるので、気になったら、検索してみるか近くのプログラマに聞いてみればどうでしょうか?

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