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2018年8月の記事一覧
学校が自己組織化する #14 未来へ橋を架ける
私は2011年に起こった東日本大震災をきっかけに、社会のパラダイムが転換する必要があることを痛感し、考えはじめ、行動し始めました。
しかし、パラダイムシフトは、特に何の特権も持たない自分にとっては、どこから手をつけてよいかもわからない大きなテーマでした。
動き回らないと何も始まらないという内なる声に従って、やみくもに動き回っているうちに、2015年に社会変革ファシリテーターのボブ・スティルガー
学校が自己組織化する #13 学校が合わせる
不登校の生徒に対して、適応指導というものがあります。
適応指導という言葉の前提には、子どもは学校生活に「適応」すべきであり、「不適応」の子どもには、指導して「適応」できるようにするという意味合いがあるのではないでしょうか。
学校に通っている子どもが「正常」であり、学校に子どもが通わない状況は「正常ではない」から、修正しなくてはならないという考えが、多くの子どもや、親を苦しめているのではないかと
学校が自己組織化する #12 ジコヨビ
フリースクールを経営している江川和弥さんと話をしていて、高校には行かずに大学進学を目指す生徒向けに学習サポートをすることができる場所を作ろうという話になりました。
僕自身は、物理ネット予備校(フィズヨビ)というものを2005年からやっていて、2015年からは、オンライン反転授業という形で対話型の学びに挑戦し、参加者のやる気に火がついて、自ら動き出す場創りに手応えを感じていたので、それを土台にして
学校が自己組織化する #11 子どもの創造性
オンラインの対話を重ねる中でいくつかの企画が立ち上がりました。
最初に始まったのは、「多様な学びプロジェクト」を主宰している生駒知里さんを中心とした小学生向けのSDGs講座。
「オンラインで水をテーマにSDGsを学ぼう!」は、平日の11時からという時間帯に実施したこともあり、フリースクールに通っている子や、ホームスクーリングしている子、海外在住の子などを中心に、13人の小学生が参加してくれまし
学校が自己組織化する #10 パワー&ラブ
3月に毎日対話を重ねているうちに、参加者も200名を超えてきました。
200人でどうやって合意形成をしながら、学校を作っていけばいいのか?
学校を自己組織化するというのは、どういうことなのか?
そのヒントになったのは、ホラクラシー組織やティール組織の考え方でした。
ティール組織では、1)自主経営 2)全体性 3)進化する目的 の3つが柱になります。
自己組織化する学校では、各曜日のグルー
学校が自己組織化する #9 対話の土壌生態系
Facebookの投稿に反応してくれて最初に集まった180人が、次々に自己紹介を始めました。
一人一人の自己紹介が長文で、そこにそれぞれの想いが込められているのを感じました。
様々な人の想いが実現するには、どんな感じだったらよいのだろうと思い、多くの人の声に耳を澄まして全体像を描いてみました。
2月は、それぞれがやりたいことに耳を傾けるかたちで、ミーティングを重ねました。何しろ、お互いに知ら
学校が自己組織化する #8 すべての違いを学びの源にする
311の後に僕が体験したのは、「同じ」で表面的に繋がっているだけの関係性は、「違い」が表面化したときに、あっという間に壊れていくのだということでした。
それは、なぜなのか?
じゃあ、どうすればいいのか?
それを、7年間、ずっと考えてきました。
「違い」が表面化すると関係性が崩壊するから、学校でも、会社でも、表面的に「同じ」を装い、仮面をかぶり続けてしまう。
仮面の下で、表現できない本当の
学校が自己組織化する #7 自己組織化コミュニティ
「反転授業の研究」の体験を通して、オンラインコミュニティの自己組織化の大きな可能性を感じていた2015年、1冊の本に出会いました。
ボブ・スティルガー著『未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう』
これは、社会変革ファシリテーターのボブさんが、311の後の福島で行ったラーニングジャーニーについて綴ってある本でした。この本に書いてあることの中で、僕の心を打ったのは、次の考えでした
学校を自己組織化する #6 ネット果樹園
2013年に始まった「反転授業の研究」は、主体的な学びに関心のある教師や、教師以外の教育関係者が半分で、それ以外が半分で、多様性のあるコミュニティでした。
「ここに多様性に満ちた森を創ろう」と呼びかけ、お互いが与え合うことで集合知が生まれ、循環が生まれるはずだと思って運営を始めました。
毎月、無料のオンライン勉強会をやり、一歩踏み出した人にスポットライトをあて、インタビュー記事を書いて、実践の
学校が自己組織化する #5 コネクティングドッツ
グループで集まって学ぶと、どんなふうに学べるんだろう?
そのような問いを抱えて、「反転授業の研究」で、いろんな人とやり取りしているうちに、集合知という言葉と出会い、集合知を生み出すワークショップの手法としてワールドカフェというものと出会いました。
ワールドカフェというのは、グループのメンバーを2-3回、交代しながら、ファシリテーターが出す問いについてグループで話し合うという手法です。
テーブ