夢はパッション(情熱)。
そんな言葉が使われていた時代がありました。

今はこう答えます。
夢はファッション。

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こうなりたい、あーなりたい。
夢を持つことはいいことだと教えられてきました。

だけど、
現実の壁を前にしてあきらめそうになることがある。
立ち止まってしまうこともある。

そんな時どうしますか？

あきらめずに頑張る？
あきらめて他をさがす？

一体どちらが正しいのかと考える人が多いのではないでしょうか。

私も今まで、あきらめるか、あきらめないか、
と何度も繰り返し考えることがありました。

あきらめないことが正しいことと思い、
あきらめたときは自分を激しく責めました。

でも、
本当に大切なことはそこじゃなかったのです。

私たちはいつの間にかこう考えてしまっています。
夢は叶えなくてはいけない。
叶わない夢は意味がない。

完璧主義や白黒思考に染まりやすい現代の落とし穴です。

叶わない夢はいらない。
手に入らない夢はいらない。
所有できないものに意味がない。
それは消費社会に浸かりすぎた弊害かもしれません。

私はコスパ脳って呼んでます。

叶わない夢をあきらめ、
叶いそうにない夢をあきらめ、
無理そうな夢を追うこともしない。

だからといって、

夢を追いかけろ。
夢は必ず叶う。
夢を諦めるな。

とも言いません。

なぜなら、夢を外から手に入れるモノと考えていないからです。

外から手に入るモノは、他人の称賛や名誉です。
それらは夢についてくる付属品でしかないのです。

他人から称賛される夢。
叶うと名誉が約束される夢。
これらは立派な夢とされやすいです。

でもこういった夢は実体のない世論や、
その時々の時代で変わる夢であって、
自分自身の夢ではないことが少なくありません。

むしろ、
小さな夢や、ちっぽけな夢、些細な夢と呼ばれるものの方が自分自身の夢に近いことが多いです。

まぁこれらを言うと、笑われることが多いです。
だから少しだけ見栄を張って夢を盛ったり、恥ずかしげに小声で話したりしまうのです。

漫画家になる。
声優になる。
アイドルになる。
プロ選手になる。
お母さんになる。
月1万円貯金する。
社長になる。

そんな夢、叶うわけない。
そんなちっぽけな夢なの？
もっと大きな夢を持ちなよ。
こんなヤボなことは言いません。

私はどんな夢も笑いません。
だけど、夢は必ず叶うとも言いません。

夢の大小や叶う叶わないはまったく問題ではないのです。

私が誰かの夢を聞いて感じることは、
今のあなたを彩っている夢はそれなのね。
です。

それはまるでファッションのような感覚です。

素朴でシンプルなファッション。
豪華でゴージャスなファッション。
ブランドの高級ファッション。
小物を使ったファッション。

時が経てばファッションも変えたくなるし、
以前のファッションに戻りたくなることもあるし、

似合わないかな？なんて思いながらちょっと挑戦してみよたり、
鏡の前でちょっとハデかな？シンプルすぎないかな？なんて呟きながら選ぶ楽しい時間。

たぶん本来の夢ってこのくらい自由でね、身近なものだと思うんです。

誰かから似合ってない、ダサい、なんて言われて凹むこともあるかも知れませんが、
そもそも鏡の前で選んでいる楽しい時間が夢の持ち味ではないでしょうか。

そんな楽しい日々を一日でも多く過ごせたなら、それは素晴らしい人生だと言えるのではないでしょうか。

今、あなたを彩っている夢はなんですか？

楽しい日を一日でも多く過ごせますように。

それではまた。