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デザイナー4年目がコーチングを学んだら、レベルアップした話

この記事は誰の何のため?

こんにちは。デザイナー4年目の安達です。
今回はデザインスキルで伸び悩んでいるデザイナー歴3~5年くらいの方に、デザイナー4年目の自分がコーチングを学んだことでデザインスキルがレベルアップした話をまとめてみました。

デザインスキルで伸び悩んでる方が、これを読んでコーチングに少しでも興味を持ってくれたら嬉しいです。
コーチングを学んでできるようになったことを、簡単にまとめると

コーチングを学んでできるようになったこと(結論)

  1. 要件定義力が向上した

  2. 総合的なデザイン提案力が上がった

  3. 本質的なデザインができるようになった

  4. デザインの精度が向上した

  5. 顧客から質の高いフィードバックがもらえるようになった

それぞれの内容について、下記にて細かく触れていきたいと思います。

なぜコーチングを学ぼうと思ったのか?

元々は経営者として「インサイト営業」スタイルの組織を目指していく過程で、メンバー全員がコーチング資格を持つデザイン会社を構想したことがきっかけでした。

💡インサイト営業とは
顧客ですら気づいていない課題を洞察し、それを解決できるインサイトソリューションを提案する営業スタイル

コーチングは、どうやって学んだの?

THE COACH Academyのプロコースを受講しながら、継続コーチを3人つけ、プロによる体験セッションも6人ほど受けました。
また自分自身でも、メンバーや友人、クライアントなど合計60人近くの方に対してコーチングを提供しました(有償セッション99h)
THE COACH Academyの良かった点としては、大きく以下三つです。

1. 創業者や講師がデザイナー出身
創業者のこばかなさん含めデザイナー出身のメンターが在籍していたためか、資料スライドがとても分かりやすく、授業の雰囲気もとても居心地が良く相性が良いと感じました。
2. 実践中心のカリキュラム
コーチング知識やスキルを学ぶだけでなく、みんなの前で発言する機会や実際にコーチングする時間が多く、プロからフィードバックも貰えるため、比較的早い期間でコーチングを習得できたと思います。
3. 熱量が高く、コミュニティとして機能している
コーチングを学ぶ皆さんの熱量がとても高く刺激になりました。またプロコースでたまたま再会した友人と一緒に働くことになったり、みんなで合宿に行くなどコミュニティとしても機能している側面がありました。


では、早速コーチングを学んでできるようになったことの詳細について、触れていきたいと思います。

できるようになったこと

①要件定義力が向上した

ディレクターの仕事だと思われがちな要件定義ですが、デザイナーとして要件定義力・情報整理力がないとアウトプットイメージの乖離が発生したり課題解決のための本質的なデザインをつくることができません。

コーチングを学んだことで特に傾聴力質問力ファシリテーションスキルが上がり、課題定義や要件整理力を鍛えることができました。

<今すぐデザイナーが使える問いかけ例>
WHY:デザインの目的・ゴール
・デザインの最大の目的は?
・デザインの理想のゴールは?
WHO:ターゲット・ペルソナ
・今後獲得したいのは具体的にどんな人?
・理想の顧客は?
WHAT:伝えたいバリュー
・ターゲットに最も伝えるべき価値は?
・まず何を一番に伝えると刺さりそう?
HOW:どうやって伝えるか?
・今目の前にユーザーがいるとしたらどんなコミュニケーションをする?
・もし自分がユーザーだとしたら、どんな印象だと最も価値を感じる?

HOWだけがデザインだと思われがちですが、WHY、WHO、WHATがズレるとHOWもズレるため、的確な要件定義力を身につけることもデザインスキルを向上させる手段となります。

②総合的なデザイン提案力が上がった

コーチングスキルのうちの一つである「傾聴」「質問」を鍛えたおかげで、正確に意図を汲み取れるようになったり、顧客やビジネス、商材、ブランド、ユーザーなどデザイン(訴求、キャッチコピー、マイクロコピー、クリエイティブ、コンテンツ、テイストなど)の総合的な提案力を上げるための情報より多く引き出せようになりました。
これにより、提案の手戻り等が少なくなり、クライアントに対して「刺さる提案」が前よりもできるようになったと思います。

<今すぐデザイナーが使える問いかけ例>
ユーザー体験
・もし自分がユーザーだとしたら、どんな体験ができると理想?
・今自分がターゲットだとしたら、検索してからどんなアクションをする?
コンテンツ・情報設計
・社内のトップセールスマンは普段どんな順番で話してる?
・共通してお客さんに刺さるポイントは何?
・サイトにどんなコンテンツがあると価値を感じる?
訴求
・一言で価値を伝えられるとしたら、なんて言いますか?
・もし今目の前にユーザーがいるとしたら、なんて話しかけますか?
印象・テイスト
・自分がお客さんだとして、このサービスにどんな印象を感じると最も魅力的?
・会社を人に例えるとどんな性格?

③本質的なデザインができた

顧客の抽象的な考えや言葉から具体的なイメージやデザインに落とし込むまでがデザイナーの仕事。
コーチングの質問では「チャンクアップ(目的の明確化)」「チャンクダウン(手段の明確化)」「スライドアウト(選択肢を広げる)」などがありますが、これは目的や手段の明確化顧客ですら気づいていない強みや価値を引き出すことに大きく貢献しました。

目的・手段の明確化、強み・魅力の顕在化

下記にて、コーチングスキルを利用した会話例を載せてみます。

<デザイナーがコーチングを活用する例>
顧客「会社のサイトをつくってほしいです」
デザイナー「サイトをつくる目的や背景はなんでしょうか?」
顧客「今のサイトがダサいからリニューアルしたくて」
デザイナー「今リニューアルすることは会社にとってどんな意味があるのでしょうか?」
顧客「実は新規事業を始めようと思って、このタイミングで一気に拡大しようかなと」
デザイナー「素晴らしいですね。経営に対する情熱を感じました」
「ちなみに○年後に〇〇など具体的なビジネスゴールはありますか?」
顧客「2年後に10億は目指したいね」
デザイナー「それを目指すためには何を達成する必要がありますか?」
顧客「やっぱり採用かな。そうだ採用と資料もつくらないと…」
デザイナー「何を伝えるとこの会社で働きたいと思ってくれそうですかね?」
顧客「うーん、なんだろう.. やっぱり働きがいとか会社の雰囲気が一番かな」
デザイナー「いいですね。どんな印象にすると最大限に伝えれそうですかね?」
顧客「やっぱりイケてる感じかな」
デザイナー「〇〇さんにとっての"イケてる"って具体的にはどんな感じですかね?」
顧客「例えばこのサイトとかスタイリッシュでミニマムな感じ」
デザイナー「いいですね。サイト以外でもありますか?」・・・

④デザインの精度が向上した

デザインの精度とは第一にユーザーインサイトに刺さるデザインのことで、第二に顧客への提案の手戻りが少ないデザインのことだとここでは定義します。

筆者自身、コーチングスキルを身につけたことで、人間心理に対する深い洞察力や理解力が増し、ターゲットユーザーの的確なインサイトを捉えて、それに対する適切な訴求・デザインを考えれるようになったため、顧客のマーケターから褒められるということがありました。

💡インサイトとは
ユーザー行動の根底にある、時には本人さえも気付いていない動機・本音のこと

⑤顧客から質の高いフィードバックがもらえるようになった

全ての相手がデザインに対して、本音で思っていることを話してくれるとは限りません。
また、よくあるのがフィードバックの言語化ができなくて、抽象度の高いフィードバックが返ってきてしまうといったこともあるかと思います。

なにより率直に思ったことを正直に、また適切なフィードバックもらえるか?がデザインの質を上げるうえで重要なプロセスです。
コーチングを学んだことでより相手との信頼関係を築き本音を引き出すことができるようになったため、結果的に質の高いフィードバックをもらえるようになりました。

<今すぐデザイナーが使える問いかけ例>
・理想が100点だとするとこのデザインは何点ですか?
・パッと見て感じた第一印象は?
・初めてユーザーがこれを見たら何を感じそう?
・最後までご覧いただきありがとうございました。

今回は、デザインスキルで伸び悩んでいるデザイナー歴3~5年くらいの方に、デザイナー4年目の自分がコーチングを学んだことでデザインスキルがレベルアップした話をまとめてみました。
今後も、本noteではフリーランスやデザイナーの方、起業家の方などにとって、デザインをメインテーマにした為になるコンテンツをどんどん投稿していく予定です!
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今後執筆予定の記事
・3年間デザイン会社を経営してみて、学んだ5つのこと
・ある経営者の1週間の過ごし方
・Twitterでバズってる、デザイナー超有益情報まとめ
・2022年が終わるまでにデザイナーが絶対に読むべきnote20選…

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記事を書いた人

安達 卓則(あっくん | Maslow)
Maslow株式会社 代表取締役CEO兼CDO。株式会社Branding EngineerにてtoB営業を経験。その後、株式会社Spaceeで営業、カスタマーサポートを通してUI/UXの重要性を認識し、広告代理店にWebデザイナーとして転職。Web制作の上流から下流まで全てを経験。2018年、自身が天職を見つけ、自己実現した原体験から、人の持つ潜在能力を開花させるため、Maslow株式会社を創業。

Twitter:あっくん | Maslow


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