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島根県立美術館

閉館時間は、日没から30分。

宍道湖のほとりにたつ、島根県立美術館。コレクション展の「水辺の展示室」を、まさに水辺の美術館で鑑賞したいと思った。

コレクション展は、その美術館の蒐集意図や方針に触れられる気がして、とても好き。コローやシスレーなどの風景画といえば、な画家の作品はもちろん、今回は日本画が好みに刺さった。

外に出ると、水の音というよりは、水鳥の声と人々の日常があるだけ。それが良かった。ランニングする人、風景に目もくれずカフェで喋る人。こんな綺麗な景色を当たり前のように思えて、でもあえてこの場所を日常として選ぶのかぁと思うと、親しみと懐かしさを覚える。

そして、前日に調べた特徴的な閉館時間。夕日が有名だそうで、雨予報で平日で人おらんやろ、と喜んでいたのが完全に裏目だ。

再訪する機会になったし、けれど晴男により日が差してくれたので、これはこれでとても良い景色を見られた。

この近くに住んでいたら毎日通って夕日を眺められるなぁと羨ましかったけど、そんな時間に帰れる生活をしていないのだ。でも、閉館近くに美術館に来て、夕日を眺める人たちがちらほらいて、まぁたまに来るくらいが良いのよね。

島根といえば、古事記。海を渡るうさぎが地面の上を跳ねていた。踏まれた子たちは地中に埋まったのだろうか。

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