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Chapter3 絆を深める4つの夫婦ビジョン

★最も重要な4つの夫婦ビジョンについて 舛田光洋

 この章では、4番目の夫婦ビジョンとして「子育て」からはじまります。
 子どもを幸せに導くために欠かせないビジョンですね。
 しかし、子供の教育ほど、夫婦で意見が対立してしまいやすいのです。

 そこで、「子育て」ビジョンの冒頭では、
 「なぜ、子供のことで夫婦はケンカをするのだろう?」
という問題提議をして、的を得た原因と解決策が述べられています。

 5番目の夫婦ビジョン「仕事」においても、仕事を持つ夫婦のビジョン共有の難しさと離婚率という問題点から入っています。3つの夫婦のパターンに分けて、解決策を出しています。
 6番目の夫婦ビジョンに社会貢献が入っているのが不思議ですよね。これはかなり珍しい論点ですが、このビジョンを持っている夫婦とそうでない夫婦には大きなさがでてくることでしょう。
 
 そして、7番目に「お金」のビジョンです。
 6つのビジョンが出揃ったところでハウマッチ、予算を組むといったところでしょうか。
 離婚してしまう夫婦、貧乏に苦しむ夫婦は、お金の話を最初にしてしまう場合が多いというのも納得がいきますね。

 今回、後半の4つのビジョンをあらためて再読してみて、前回の最初につくる3つの夫婦ビジョン(健康、趣味、家)がなぜ最初につくる必要があったのかがよくわかりました。

 さあ、それでは、絆を深める4つの夫婦ビジョンにはいっていきましょう。

 今回、書籍版に収録されていた【コラム】「芸能人はなぜ離婚するのか?」は、内容が風化しているとしてカットしました。その代り、この部分の内容について、僕の方から最後にコメントを入れたいと思っています。
 ここで、中心的にとりあげているのは、あの超有名なビックカップルなんです。
 そのふたりが今現在どうなっているのかを交えてお話しますね。

 それでは、Chapter3のおわりにお会いしましょう。


Chapter3 絆を深める4つの夫婦ビジョン

夫婦ビジョン4 子育て
子どもを幸せに導くために欠かせないビジョン

◆なぜ、子どものことで夫婦はケンカをするのだろう?

 どんなに仲のいい夫婦でも、子どもの教育となると、なぜか意見が対立しがちです。
 私の母も、夫婦ゲンカはそれほどしなかったけれども、子どもの教育に関してはよく言い合いをしたと言っていますし、私たち夫婦も、子どもの育て方については、頻繁に意見の食い違いがありました。
 たいていは、子どもに対して厳しすぎる、甘すぎるということで対立します。パートナーの子どもへの接し方が、なんだかおもしろくない、ついつい反応してしまうということは、子育て中によくあることです。
 私もそうでした。夫が子どもにやさしくすれば、わがままになるんじゃないかと心配になり、厳しくすれば「そんなに厳しくしたらかわいそう」と訴えたこともあります。夫も普段は、私に対してあまり要求しない人なのに、子育てに関してだけはいろいろと注文してきました。
「もっとほめてあげないと」とか「感情にまかせて怒りすぎだ」とも言われました。
 そのたびに「あなただって!」と反撃して、ケンカになりました。もちろん最近は、子育てビジョンが一致していますから、そういうことはなくなりましたが、だからこそ、なぜそうだったのかがよくわかります。

◆親から受けた教育の傷が、反動でわが子にも出てしまう

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