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自助グループ「にじのこころ」

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運営しているセクシュアルマイノリティと精神疾患の自助グループ「にじのこころ」について知っていただくためのマガジンです。
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2019年12月の記事一覧

タクシーの車いす乗車拒否

街でユニバーサルデザインのミニバン型タクシーを見かける事が多くなりましたが、年末にこんな記事がありました。 車は止まったが、乗客が工藤さんと知ると、「乗せ方が分からない」と二度断られた。三台目も当初は「電動は重量オーバーだ」と拒否されたが、「体重含めて規定の二百キロ以内です」と食い下がると、渋々乗車が認められた。 タクシーを探しはじめて一時間二十分がたっていた。「何のためのUDタクシーなのか」。工藤さんの声は震えていた。 十月三十日、障害者団体のDPI日本会議が乗車実験を

記憶が浮上する日

少しずつ薄れていっても、日付を見るとふと自分の水面に浮上してくる記憶があります。死別した彼の誕生日です。 時が流れていくと記憶はどんどん色褪せていきます。写真が少し残っているので顔ははっきりわかりますが、どんな感じの声だったかはもうぼんやりとしたものになっています。 死別した辛い気持ちも日にち薬でやがて和らいでいきますが、完全に自分の中から消える事はありません。二人で遊びに行った公園をテレビでやっていた時や好きだったファッションブランドの路面店を見かけた時など、何かの拍子

弱者に居丈高になる「男」と言う存在

先日母を連れて墓参りに行った時にあれこれ感じたので書いてみます。 ホームにベンチがあって母は座ろうとその近くに歩いて行きました。サラリーマン2人が真ん中の席にカバンを置いてその両側に座ってあれこれ話していました。大きな荷物というわけではないので、自分達の膝に置いてほしいなと思うわけですが、サラリーマン達に動きはありません。二人の視界に母の姿は入っていたはずです。 「すみません、荷物...いいですか?」と言おうかなと思って、私がベンチの近くに行くとサラリーマンは荷物をどかし

メルマガ/LINE@第49号発行しました

自助グループの活動を今月から少しずつ再開しました。 本格的な集まりは来年から行う予定ですが、それまでにセクシュアルマイノリティや精神疾患、障害など様々な生きづらさに関する情報をシェアしたり、noteでそうした事についての思いを書いたりとクレッシェンドしていきたいです。 今日は久しぶりにメールマガジンとLINE@を送信しました。登録している方には届いていると思いますのでぜひお読みください。あと登録していない方向けにどんな感じのものなのかこちらにも貼っておきますので、お時間の

名簿のシュレッダー処理を「障害者雇用の職員が担当した」との答弁で思った事

昨日人権週間についてnoteを書いて、国や自治体が人権を軽視しているという事を少し書いたのですが、その直前に安倍晋三首相が名簿を廃棄したのが「障害者雇用職員」だったと答弁した事がニュースになりました。 障害者雇用と言う必要があったのでしょうか。この原稿を書いた人もチェックした人も、そして読む人も誰も疑問を感じなかったのでしょうか。自分達を守るために必死になっていて気付かなかったのか、いいえきっと普段からそうした事に思いを巡らせていないからだと思います。 過去の答弁と食い違

12月4日~10日は人権週間です

毎年12月4日~10日は人権週間です。 第71回人権週間 http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.html いじめや児童虐待などにより子どもが命を落とすといった痛ましい事案が依然として後を絶たず,また,インターネット上で他人を誹謗中傷したり,個人の名誉やプライバシーを侵害したりする事案のほか,企業等では,長時間労働による過労死,各種ハラスメント(嫌がらせ),不当な差別といった問題が発生しています。 そして毎年にじのこころではSNSで取