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『ほねほねザウルス』の底力

早起きして、久しぶりの登山に出かけた兄と夫。6時半には家を出るという気合いの入れようで、午前のうちに山頂に至り、おやつには帰宅。電車もバスも空いていて、心身ともにリフレッシュできたようだ。遠出、羨ましい…。本当は帯同したいところだったが、お昼に英語教室がある弟と私は家に残った。

食料品の買い出しに行き、レッスンを終えて暇になった弟。待ってましたと『ほねほねザウルス』を出し、改造を始めた。10月に入り、時間があれば『ほねほねザウルス』を触っている。1日に新たな1個を購入したので、自前のおもちゃの中でも今一番にアツいのだ。

カバヤ食品の『ほねほねザウルス』は、スーパーのお菓子売り場に並ぶ玩具菓子。1個につき1体のスカル恐竜が作れるパーツと、スペシャルパーツが入っている。全8種類すべてを集めると、スペシャルパーツが揃い、特別な一体が作れるようになるという仕掛けだ。

恐竜好きのプラモ好きの弟が、避けて通れるわけがなく、以前は、不定期でご褒美的に購入していた。しかし、前回シーズンの際、スペシャルパーツが揃わないままにモデルチェンジを迎えてしまい、特別な一体が不完全なままに残ってしまったのである。

「次こそは必ず揃えねば!」という想いを募らせた弟は、事実を知るや否や、購入計画を立てるほどの熱の入れようで、その情熱に負けた。どうせ買うなら揃わにゃ損なので、弟の計画通りに、毎月1個買うことにした。

毎月1個と約束していたところ、そのうちに「6月になったからほねほねをかえるね!」と、月が変わる毎に言われるようになり、ついには、毎月1日は「ほねほねの日」になってしまった。今月で6種め。残り2種なので、年内にはコンプリートできそうである。

初めは枠から切り出すことさえできなかったのが、今では切り出しから組み立てまで、一人で手際良く進めてしまう。玄人はだしの腕前になってからというものの、関節のハマりが固かったり、緩かったりすると、野球場のヤジかのごとく非難するようになったのが若干コワイ。一方で、毎月の楽しみを設定すると、時の移ろいを楽しみながら過ごせるようになった。次がすぐに欲しくなる欲求ともうまく付き合い、ゴネずにちゃんと1か月を待てることにも、成長を感じている。

今日は関節のハマりが非常に悪いようで(日によって違うなんてことはないと思うけど…)、ご機嫌斜めになりながら、パーツをさまざまに組み合わせて、恐竜の変体を繰り返していた。プラモデルにハマったことがないので、何が楽しいポイントなのか未だに理解できていないのだが、組み立て中も、完成形を眺めているときも、何体か作って戦わせているときも、すべてにおいて猛烈に集中力を発揮している且つ、とても楽しそうだ。

充実の一人遊びを提供してくれている『ほねほねザウルス』。底力すごいです。

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