罰を使うトレーニングの危険性


犬 しつけでショッピングで検索すると
いまだにこんなものが出てきます🥲


スパイクチェーン、不快なスプレー


電気ショック

訓練所でもまだまだ使っているところは多いんじゃないでしょうか?

これらは全て罰に当たります。

そして罰を使う際の副作用について

①動物に嫌悪刺激による罰を与えると動物は痛みや驚きによって今までしていた行動を一時的にすべて止めてしまいます。

これは飼い主や訓練士にとったらしめしめなわけで、犬は痛みを感じたり、びっくりしたから行動を一時的に止めただけなのに、人の方はというと、これで困った行動をやめるんだと味を占めてしまいます。だから安易に罰を繰り返してしまうことになるのです。

②嫌悪刺激を与えられると、動物は罰を与える物や人に対して恐怖を抱きます。(当然ですよね)さらに罰を与えられ続けると、自分の身を守ろうと攻撃に転じてしまうこともあります。(これが罰を使う時に1番怖いことです。動物には大小関わらず、いつでも攻撃できる牙があるのですから)

③不安や恐怖が原因である問題行動の場合は、罰を与えられることによってより恐怖が悪化します。(例えば人が怖くてあっちへいってほしいと思っている犬は人から罰を受けることでより恐怖を覚えることになってしまいます。)

④動物は当然罰を受けることを避けようとするので、罰を与えられる人やものから逃げようとします。

⑤動物に罰を与える人やものがいない場合、犬はその間に問題行動を繰り返すことが増えることがあります。

⑥さらには、学習性無力感といって、動物が何か行動することによって罰を与えられることにより、動物は何に対しても無関心になったり、行動することをやめてしまうことがあります。(これはとっても怖いことです)

そんなこんなで、犬を叱ったり、罰を与えることにはとっても副作用があるのです。

実際に罰を使ったトレーニングによって行動が悪化したという子は山ほどいますし、長年トレーニングを続けていらっしゃる飼い主様もいるほどです。
しかし、罰を与えると一時的にはその行動を止めてしまうので、人の方が罰をやめられなくなるというのも最大のポイントかもしれませんね🥲

あらかじめ罰を使う際の副作用や危険性を知っておくことで、罰を使うことを回避することができますし、そのトレーナーの門を叩かなくてもいいかもしれません。
罰を使わずとも、
犬に優しいトレーニングは提供可能です😊
次回からは犬のトレーニングの基盤となる行動分析学や行動学のお話をしてみようかなと思います😌

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