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2月読了本まとめ

今月は7冊読みました。なかなか読めなかったなと思ってしまうのは、先月が多分読みすぎたからだと思います。これからも本を読んで学び続けられる人でありたい。そんなこんなで、今月読んだのはこんな本たち。

#12 世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学

20字まとめ
「想像力から始まる贈与は、”生きがい”を生むかも」

オススメの本として読んだ本。内容としては理解できつつも、ちょっと難しかった。必要としているのにお金では買えないモノや移動を指す「贈与」。未来の利益回収を狙った偽善や自己欺瞞とは違う「贈与」を僕たちは無意識に受け取っていて、その受け取っていることに私たちは想像力を使って気づくことが大切。そこから始まる他者への「贈与」は偶然の結果として仕事のやりがいや生きがいを得ることができる。...というお話で、一つ一つの内容はエピソードもわかりやすくて理解できるけど、まとめるとなると難しい。ぜひ読んでみてください。

#13 私とは何か――「個人」から「分人」へ

20字まとめ
「私の存在は、他者との相互作用の中にしかない」

友人の勧めで3年半前に購入したのに、ずっと本棚にしまってた1冊。先月読んだ『学びのきほん はみだしの人類学: ともに生きる方法』に参考文献としてこの本が載っていて、気になったので読んでみた。結論、めっちゃよかった。平野さんが唱えるのは、「個人」ではなく「分人」という概念。たった一つの「本当の自分」はおらず、対人関係ごとに見せる複数の顔は全て「本当の自分」なのだと主張。たぶん対人関係で悩む人には、「分人」の概念を理解するだけでいくぶんか生きやすくなる、はず。悩んでいない人にとっても、「わたし」を見つめ直すことができる1冊なのでとってもオススメです!

#14 家でできる「自信が持てる子」の育て方

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「やる気があれば、子ども自身の力で伸びる」

図書館で借りてきた本。沼田先生のことは随分前にTwitterで知って、面白い先生だなあとは思ってた。で、初めて沼田先生の本を読んでみた。「目的のない勉強は楽しくない」という事実を押さえた上で、見通しを持たせることや期待して信じること、見ることから褒めるは始まることを学びました。タイトルにもある通り、教師向けというよりは子どもを持つ家庭向けの本だったので、僕にとっては少し物足りなさ(結構知ってたことがあった…)を感じましたね。

#15 星の王子さま

まとめというまとめはできなかったので、良かった部分抜粋。

・大人っていうのは真実を見抜くことができない
・ほとんどの人は、みんな、自分のことしか考えていない
・ものごとはハートで見なくちゃいけない

最後の訳者あと書きにも、「物事は、偏見、先入観、固定観念を捨てて、意識を白紙状態にしてみなければならない。」「本当に大切なものとは、思いやりであり、心の純粋さであり、勇気であり、友情であり、信頼であり、愛である」との言葉も。大人になったことで忘れかけている本当に大切なものを、見つめ返せる1冊だと思いました。

#16 週イチでできる! アクティブ・ラーニングの始め方

ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)という方法で、読んでみた本。簡単に言えばABDとは、1冊の本を分担して読んでまとめる読書法で、発表や共有を通して本を深く理解しようというもの。なかなかこれが難しく、自分が発表する部分はよく理解できるようになるけど、まだ発表共有の部分がうまく理解できず。時間ある時に1冊まるまる読んでみようと思います。

#17 思うは招く ~自分たちの力で最高のロケットを作る!

20字まとめ
「思う」や「好き」からすべては始まる

Tedで有名な植松努さんの本。いやあわかりやすくて、かつ内容が響く。とってもいい。ルビさえあれば、教室において子どもたちに読んでもらいたい1冊。何かを成すには行動や勇気が必要、でも思わなければ、描かなければ、そもそも何も始まらない。やってみたいことをどうやったらできるようになるかを考え、始めて見ることから夢は始まるんだと、知ることができました。個人的には「夢とは、北極星のようなもの」という言葉がいちばん良かったなあ。

#18 「みんなの学校」が教えてくれたこと

20字まとめ
「学びは楽しい」「学びの専門家」であれ!

有名な木村泰子さんが校長を務めていた大空小学校。名前だけ知ってる状態だったので、読んでみることにした。「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」理念のもと、たった一つの校則「自分がされていやなことはしない。言わない。」本書に出てくる様々な子どもとの関わり合いを読むにつれ、この理念と校則を見習うのは簡単ではないことを思い知りました。いちばん大切なことは、子どもの声をよく聴くこと。大事にします。

以上です!


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