存在の認知

【注意】
不妊治療を経て、
妊娠中の妊婦のnoteになります。



不妊治療中は、
一人で苦しんで、辛さを抱えていた。

はじめは誰にも言えず、
というか、
誰に言っていいか、相談するべきか分からず。

noteに書くようになり、少しずつ気持ちを打ち明けることができるようになって、少しずつ前向きに不妊治療に取り組めるようになった。

仲間やそばにいて見守ってくれている人がいるという、安心感や存在は本当にありがたかったです。



なかなか出会えない、
目に見えない、
いつか存在するのか?と、

漠然とした頭の中の我が子を求めて。


病院に通い続け、結果が確実に出る保証もない大金を払い続け、メンタルを削られて、仕事では何もないフリして淡々と仕事をし、友達の前では無理矢理笑って、結果が出なければひたすらに自分の身体を恨む繰り返し。


お腹が出てきて、妊婦らしい体型になってきた。
重さも感じる。胎動も本当に愛おしい。

ミクロな大きさのレベルから赤ちゃんを見てきて、そのミクロの世界から生まれたものが、こんなに大きく動くようになったという事実だけで感動して震える。


周りに言わずにきたけど、さすがに会社でも分かるレベルなので声をかけられるようになった。


私がひとりで抱えていたものが、
存在として気づかれ、認知されていく。


その過程が、不妊治療をしていた頃のことを思うと不思議で不思議で、変な感覚になる。

お腹の子を認知されることで、
自分の不妊治療の過程も、
やっと誰かに認められて、
「頑張ったね。」と
言われているような、
そんな感覚に、勝手になっている。

不妊治療の結果が、
今のお腹にいる我が子であり。

我が子の存在が、
不妊治療を頑張った証。

私たち夫婦が、ずっとずっと夢を見てきた、
漠然と想像するしかなかった我が子が
本当に本当に存在している。

周りの反応で、やっと、やっと、
我が子の存在も、不妊治療という過程も、
前向きに捉えられるようになった。




不妊治療をされて妊娠、出産された方は、
一般的な妊娠と違い、
様々な過程を経て、様々な思いで、
妊娠期間を過ごしたのだろう。

不妊治療のレベルとか、回数とか、
そういうのは全く関係なく、
不妊治療をした、不妊の自分と向き合った過程で出産された方々はやっぱり違うと思う。

むしろ、一般的なよくあるご懐妊からの妊娠出産の方々と一緒にしてほしくない。
というのが私の本音。


生まれたら一緒なのだろう。

だけど、だけど、
少なくとも、不妊治療の過程を踏んでいる私たちは一般的な方々よりも気持ちが一味も二味も、違う。強い。絶対に。絶対に。


ここまで来たら、絶対に、絶対に、
元気な我が子を産んで、必ず抱きしめる。

何が起こるか、まだまだ分からない。
けど、もう産むしか想像できない。
常に最悪の未来ばかり考えてきた不妊治療期間とは違う。

最高とは言わずとも、
我が子が元気に生まれてくる未来しか、
存在しない、と。
私なりの意志を持って、
残りの妊婦期間、出産に挑みたい。


そして、
まだまだ不妊治療を頑張っている方々、
様々な思いでこのnoteを読まれている方々に、
どうか少しでも光が見えますように。

私はずっとずっと応援しています。
どうにかして、力になりたいとさえ、思います。

その気持ちは、不妊治療中も、今も、これからも、変わりません。



最近描いた絵も載せておきます。
絵画教室も、もうすぐ卒業します。


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