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【ショートショート】#3 天使アンリさんの日常

 「天使」という存在をご存じだろうか?きっとどこかにいるそんな素敵な「天使のアンリさん」そのアンリさんは少しドジで、落とし物をよくする。この間はカバンを落としてしまい、一日中探し回っていた。そんなある日のこと、アンリさんは「あるもの」が無いことに気が付く

それは「日記」

アンリさんは毎日日記をつけているのだけれど、それがどこにも見当たらない。

「あれ?おかしいな確かここに・・」

部屋を探しても出てこない日記は本棚の一番下にいつも入れていて、部屋から持ち出したことはないのだけれど・・・とふとその本棚を見てみるとこの間の雷で下に穴が開いている。その穴をのぞき込むと下界が見えた。

「あ、やばいなこれ私の日記が地上に行っちゃったぞ」

アンリさんは慌てて天界パスポートを首にぶら下げて急いで地上行きのエレベーターに向かった。

「はー助かった」とアンリさんがため息をついているとエレベーターに乗っていた人が一言

「何かお急ぎで?」

目の前を見るとドクロの仮面を首からぶら下げて手に鎌を持っている女の人が立っていた。

アンリさんは、はっと息をのんだ。

「これ地上行きじゃない、地下行きだ・・・」

アンリさんの苦難は続く。

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