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人間はインターネットが備えた感覚器です

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現在、一体どのくらいのデジタルデータがインターネット上に存在するのか、本当のところは誰にもわかっていません。グーグル、Facebook、アマゾン、マイクロソフトの4社がサーバ上に貯めたデータを合計しただけでも1200テラバイトのデータが存在すると言われています。1テラバイトは1000ギガバイトですから、途方もないデータ量であることだけは確かです。でもこれ、多分、地球上に存在するデジタルデータのほんの10分の1くらいなのではないでしょうか? 本当にとてつもない量のデータが世界中の人々に共有されているのです。

さて、これらのデータは一体どこからやってくるのかというと、僕ら一人一人からです。日々スマホを持ち歩き、写真やビデオを撮り、思ったことや感じたことをインスタグラムやソーシャルメディアでアップしたり、ブログ記事にしてシェアしているのは、他でもない僕らです。グーグルやフェイスブックなどの会社はただ単にそれらの情報をインデックス化し、ある順序に並べてそれを人々に提供しているというわけです。

つまり人間はインターネットが備えた、無数の感覚器官なのです。僕らの役割は、せっせと情報をデジタル化し、インターネットにアップすることなのです。

ではもしも人間がインターネットの感覚器官だとすると、脳の役割は一体何が司っているのでしょうか?

脳の役割
脳というのは神経細胞の集りです。五感から伝わる知覚情報を統合し,運動反射を指揮することで生命維持を果たしています。また、人間のような高等脊椎動物の場合だと、単なる反射レベルの動作だけでなく、学習や新たな知見を生み出す機能も司っています。

人間がインターネットの感覚器官だとすると、脳は一体何が司っているのでしょうか? 

現時点では、グーグルの検索エンジンなどが脳の機能を果たし始めています。僕らはグーグルの検索順位に一喜一憂し、その順位を上げるべく日々四苦八苦しています。つまり、グーグル様のお気に召すように、人間の側が努力しているのです。主従関係がすでに「検索エンジン>人間」になっているのです。これって考えてみると、驚くべきことではないでしょうか?

デジタル・スイッチと化した人間たち
「いやいや、『いいね!』を押してるのも、コメント書いてるのも、情報を拡散してるのも人間だから、脳の役割を担っているのは人間だよ!」と考える人いるでしょう。

本当にそうでしょうか?

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