20240114 学会での若手とシニアの交流 日本原子力学会の場合
本日も飲み会に関する資料集めをしておりましたが、そこでみつけたのが以下の会議報告でした。
【書誌情報】
羽倉尚人・伊下信也・成田 隼 2008 肌で感じた エネルギー教育の重要性!君は飲み会の席で原子力が語れるか?「学生とシニアの対話in東京」より. 日本原子力学会誌ATOMOΣ, 50(4), 258.
論文ではなく1ページの会議記録ですが、期せずして「学生とシニアの対話」というgenerativityにも関連する内容だったので読んでみることに。
調べてみると日本原子力学会は会員数が6150名で結構多いですね。
世代による組織は「学生連絡会」「若手連絡会」「シニアネットワーク」の3つが存在するようです。
それぞれに「加入の条件となる年齢・学年・卒後の年数」などが存在するのかをざっと確認しましたが、若手もシニアも明確な基準は存在していないようにみえました。
学生連絡会:
若手連絡会:
シニアネットワーク:
心理学関係の学会で「学生の会」「若手の会」が存在するところは結構あると思いますが、「シニアの会」があるのは自分は知らないです。
おそらくですが学会の組織として各種委員会などにシニアが集まるのは自然なことですが、それとは独立してシニアが集まるネットワークを組織しているのは珍しい気がします。こうした組織が他の学会にもあるのかを知りたいと思いました。
会議報告で取り上げられていた「学生」「若手」「シニア」の意見交換会は現在でも行われているようで、generativityの視点からその様子を拝見したいなあと思いました。
で、具体的にどのような「対話」がなされていたのかを記事から確認すると…
まあ基本的にはエネルギー問題や原子力に関わらず、「研究している専門に関する話題」をいきなりそのまま飲み会で話題に出すと拒絶されてしまうだろうなあと。飲み会で話題に出して興味を持ってもらうためにはまず専門知識をわかりやすくかみ砕く池上彰スキルやYoutuberスキルが必要であり、しかもそれを飲み会の文脈で適切に盛り上がるように提示するソーシャルスキル的なものも必要になるのだろうなあと。
まあでも、そうしたものがあったうえで飲み会でそういう語り合いができると、「新たな気づきや意識の変化を得られる」期待があるのもまた確かではと思います。
いずれにせよ、ここで挙げられていた若手とシニアのやりとりは学会が良い方向に進んでいくためにはよいものだと思いますので、いろんな学会でこういう語り合いが開かれるようになるとよいのになあと思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?